46番目の密室 (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #117419 / 本
- 発売日: 1995-03
- 版型: 文庫
- 357 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
大作家が殺された理由(わけ)は?新本格推理小説
密室トリックの巨匠、真壁聖一が無惨な姿で発見された。自分のトリックでか!?
45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿であった。彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか?推理作家・有栖川有栖とその友人で犯罪学者・火村英生のコンビが怪事件の謎に迫る!新本格推理小説。
内容(「BOOK」データベースより)
45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿であった。彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか。推理作家・有栖川有栖とその友人で犯罪学者・火村英生のコンビが怪事件の謎に迫る。
著者紹介
1959年大阪市生まれ。同志社大学在学中より推理小説研究会に所属して創作等で活躍。処女作は『月光ゲーム』(東京創元社刊)。他に『マジックミラー』『双頭の悪魔』『ロシア紅茶の謎』などがある。
カスタマーレビュー
火村英生が懐く憎しみの彼方
推理作家(作中の)有栖川有栖の視点で描かれる「作家シリーズ」の第一作目。45個の密室トリックものを創案し日本のディクスン・カーと
称される大家が白一面に覆われた軽井沢の邸宅で惨殺された。密室と化す地下の書庫において上半身を暖炉に突っ込み黒こげになって、、
そして時を同じくして階上の書斎においても同じシチュエーション同じポーズで転がっていた身元不明の遺体、、これら二つの異形に共通点は
あるのか(?)。それには果たして《46番目の密室》なるアイディアが使われたのか(!?)。
この作品、馬鹿正直ともいえる(褒め言葉)著者の信念にしっかり基づいてプロットが練られており、舞台設定こそおなじみにして平素だが
読み応えあります。またこのシリーズの顔となる犯罪学者・火村英生の存在も魅力的。作中のアリスがそう呼ぶとおりの枠に捉われないこの
臨床犯罪学者は実に変り種。作中の随所で行われる犯罪談義・推理談義がとてもおもしろい。
だが、だああが、この一作はなんといっても密室、密室、密室に限る。。献辞からして、この作品で著者が表現したかった世界観は判るが、
とかく《密室浪漫》なるものが詰まっていると個人的には感じる。密室の定義・概念とは一体なんなのか。愛して愛してやまないのに
偏屈で不条理な苦しみが湧いてくる。可愛さあまって憎さ百倍と喩えればちょっと変かもしれないが、そんなどうしようもないものなのだ。
そんなこんなも踏まえて挑戦してみてください。きっと....もっと....密室に追われるようになるはず。
普通に楽しめる良質のミステリー
正統派の良くできた推理小説である。
文章も構成も非常に明快で、ストレスなく読める。
登場人物や舞台もなかなか魅力的で、おすすめできる作品である。
ただ、少々物足りないのは、題名や最初の方の議論で煽っておきながら、
密室という概念への切り込みが甘いことである。
もっとも、密室についての議論が続いても肩が凝るだけかもしれないが、
その点が、この小説を普通の良質な推理小説で終わらせてしまっているような気がして、残念である。
コンビデビュー作として最高。
よく耳にしていた評判に違わない、すぐれた本格推理だ。この作品で誕生した有栖川&火村のコンビは学生時代からの友人ということで容赦ないボケツッコミ合戦で楽しませてくれるのはもちろん、犯罪研究に携わり始めたきっかけが
「人を殺したいと思ったことがあったから」
という火村の、まだまだこの先でも明らかにはならない彼の心の謎が興味をかきたてるのもにくい。
雪に閉ざされた軽井沢の別荘で、売れっ子推理作家が「密室からは足を洗い、新しい推理小説を書きたい」と語って周囲に波紋を巻き起こした直後に殺される。居合わせたのは上記のコンビに編集者、推理作家というクセモノ揃い。人物の書き分けも無理がないし、最後まで楽しめた。
このコンビは、今後、コンビでのボケツッコミバトルにどんどん脂が乗っていくのと平行して、火村の謎も実に少しずつ明らかになっていく。そのじらしっぷりがたまらない。





