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〈地域人〉とまちづくり 講談社現代新書

〈地域人〉とまちづくり 講談社現代新書
By 中沢 孝夫

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  • 発売日: 2003-04
  • 版型: 新書
  • 193 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
まちづくり、地域活性化論の決定版!

いま、全国各地で個人によるまちづくりが同時発生的に始まっている。
なぜ行政主導の地域活性化は失敗し、彼らは成功しているのか。
その秘密を探る。

地域人の登場――わたしたちのすぐそばで地域人とでもいうべき市民が登場しつつあるのだ。その地域人に共通することは、意識的に「まち」を中心として、遊びや、ビジネス、「環境」への取り組み、あるいは景観づくり、そしてその全部といったものをかかわらせながら、人々のネットワークづくりを進めていることである。それはいいかえるならば、新しいタイプの「地域共同体」づくりの動きであるといってもよいだろう。本書に登場する地域人たちは、自分の住んでいる地域を大事にし、「まち」に活力をもたらしているのだが、それらの動きを「地域活性化の取り組み」といいかえても、大きく外れてはいない。しかし、地域人の各種の行動を見ていると、そのように括るだけではもったいない、ともいえる膨らみをもっている。地域人は、日常的あるいは中心的にはローカルな領域を行動することが多いのだが、背景は明らかにグローバルに広がる領域をもっている――(本書より)

内容(「BOOK」データベースより)
いま、全国各地で個人によるまちづくりが同時発生的に始まっている。なぜ行政主導の地域活性化は失敗し、彼らは成功しているのか。その秘密を探る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中沢 孝夫
1944年群馬県に生まれる。全逓本部勤務を経て立教大学法学部卒業。現在、姫路工業大学環境人間学部教授。専門は地域活性化論、中小企業論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

「人」から始まるまちづくり5
読みやすい、わかりやすい本です。
全国各地で始まっている「個人」によるまちづくりを取材し、まとめたものですが、ここに出てくる人は、匿名の人ではなく、ひとりひとり自分の顔をもった普通の人々です。だれでもが意識的に地域で動くことによりそれがまちづくりになると教えてくれます。普通の人にとって勇気の出てくる本だと思います。

 さて、読んで今まで気がつかなかった部分、それは商店街には手厚い行政の保護があるというところです。(第7章 よみがえる商店街)それがうまく機能していないのは「当事者がやる気がないのに対策を立ててもさしたる効果はあがらない。ビジネスは当事者にリスクがないかぎり成功しない」と中沢さんは喝破しています。

 小生は、自治体職員ですが、自治体職!員にまちづくりに対してリスク意識があるかどうか、厳しく問われた本でした。

抽象論は要らない4
自分がこの手の本を買う時に留意する点がある。
一つには、人の意識をインスパイアする文章になっているか。
もう一つは、事例を的確に紹介しているか。

この手の本には、ある程度の一般化された意見は付されていてもいいのだが、抽象的な議論はあまりなじまないし、参考にもならない。自分を取り巻く状況に対して、抽象論が役に立つとは限らないのだ。下手に抽象論にかかずりあって時間だけ無駄にしたという本は、この世には案外に多い。

それであるならば、徹底した事例の紹介を行って欲しい。事実と自分の見解との峻別をつけ、メリハリの利いた文章で肩って欲しい。人をインスパイアしようとする文章は、この辺が上手くできていることが多い。もちろん、意見に関わる部分については、鵜呑みにしないという前提になる。

この本は、両方の条件をクリアしていた。執筆者の丹念な取材に基づいての事実の紹介とそこにある熱意を伝えようとする書き口は、非常に好感の持てるものであった。

ただ、この本に紹介されている地域おこしと企業家的活動とを融合させた事例は、もはやこの方面の仕事に携わっている人ならば、有名事例の部類になっているだろう。それゆえに現時点では、情報としては古い部分もある。また、書き口に対する人の好き嫌いもあるだろう。そのへんを考慮すると現時点では満点とはいかない。それでも、自分にとっては好著である。

コミュニティを再生するには?2
 不況であえぐæ-¥æœ¬ã€é-‰å¡žæ„Ÿã®è""延するæ-¥æœ¬ã€‚わたã-は、その根本的な原因のひとつに、明治以降、特に戦後、徹底ã-てコミュニティがç '壊されてきたã"とが挙ã'られるように思う。ではそれã‚'いかにã-て回復するか?わたã-がã"の本ã‚'手にã-た理ç"±ã¯ã€ãã‚Œã§ã‚る。

 残念ながら、そのための明確なæ-¹ç­-ã‚'å¾-るã"とはできなかった。それは、è'-è€...の言うとおり「もともと統一された『まちおã"ã-』のコンセãƒ-トなどはどã"にもないから」かもã-れない。では、è'-è€...が目指す通り、まちおã"ã-のå½"事è€...の「追ä½"é¨"あるいは再確認ã‚'するã"とが」可能になっているかといえば、そうはなっていない。なぜなら、è'-è€...のæ-‡ä½"が非常に散漫で、個ã€...の事例がどのような問題ã‚'抱え、å½"事è€...が何ã‚'目指ã-何ã‚'行い何ã‚'失æ•-ã-何に成功ã-ã!Ÿã®ã‹ã€ã‚'きちã‚"と追う事ができないからである。

 本書の述べるとおり、大規模な都市再é-‹ç™ºãŒãã®åœ°åŒºã«ç"»ä¸€çš„な景観や機能ã-かもたらさず、やるæ°-のある人が空きåº-èˆ-などã‚'利ç"¨ã-たほうがé­...力的なまちづくりができるという点は、自分の実感と一è‡'するとã"ろもあるが、後è€...のアãƒ-ローチの効果ã‚'定量åŒ-でもã-てくれておいたならば、今後、無駄な再é-‹ç™ºãªã©ã‚'防ぐ上での根拠にでもなっただろうにと思う。

 ただ本書は、どã‚"な動機であれ、まちづくり、コミュニティの復æ'»ãŒé‡è¦ã§ã‚ると感じ、æ'»å‹•ã-ている人がå¢-えてきているというジャーナリズム的な役割は果たã-ているのではないかと思うã-、まずできるã"とから始めようと励まã-ている点も好感が持てる。