客家(ハッカ)―中国の内なる異邦人 (講談社現代新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #102339 / 本
- 発売日: 1991-06
- 版型: 新書
- 211 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
辛亥革命はなぜ成功したのか?共産党の長征はなぜ可能だったか?とう小平、朱徳、葉剣英など、多くの革命家を生み、中国を支配する客家の「血のネットワーク」。太平天国からニクソン訪中、華南経済圏まで、宋代文化を現在に残す小数民俗に、もうひとつの中国史を読む。
良い人は軍人にならない?――「良い鉄は釘にならない。良い人は軍人にならない」という言葉があるように、一般に中国人は軍人や警官になるのを好まない。ところが客家人だけは違ったわけである。軍人・政治家・革命家に占める客家人の比率が高い裏にはそういう事情がある。大陸の客家人としては、とう小平や、中国人民解放軍の元老だった朱徳・葉剣英・賀竜元帥らが有名である。歴史をふり返れば、太平天国の乱を起こした洪秀全も客家人である。それは彼を中心にした広西・広東両省の客家人による革命であった。辛亥革命を起こした孫文や、その夫人宋慶齢、その妹で蒋介石夫人となった宋美齢も、客家人として有名である……。「良い人は兵隊にならない」と信じている一般中国人が、彼らを特別視するのも当然ではある。面白いことに、客家人も正反対の諺をもっている。「軍人が強盗(革命家)になれば成功する」である。――本書より
内容(「BOOK」データベースより)
辛亥革命はなぜ成功したのか?共産党の長征はなぜ可能だったか?〓@68B0小平、朱徳、葉剣英など、多くの革命家を生み、中国を支配する客家の「血のネットワーク」。太平天国からニクソン訪中、華南経済圏まで、宋代文化を現在に残す少数民族に、もうひとつの中国史を読む。
著者紹介
1941年、広島県に生まれる。1965年、早稲田大学経済学部卒業。香港の中文大学大学院新亜研究所卒業。香港・台湾の大学講師、通信社編集長を経て現在、静岡県立大学国際関係学部教授。著書に、『正伝とう小平』――秀英書房、『北京を支配する始皇帝の血』――はまの出版――がある。
カスタマーレビュー
学術書というよりは…
様々な民族が暮らす広大な中国に客家という民族がいるということを耳にしたことはあるけれど、そもそもどんな人びとなのか、そんな素朴な疑問から手にした一冊です。この人びとが中国の近現代史を陰ながら支える役割をしたということを様々な歴史的事件とともに紹介しています。歴史のなぜをひもといていくエピソードに満ちたこの本を、へぇ、ほぉ、という気持ちで読み進みました。
ただし、この本に書かれている客家研究が日本や世界の学界でどういう位置付けにあるのか、門外漢の私には正直言ってよく分かりません。共産党の長征を成功させたのは鄧小平が客家であったからではないかとしている記述がありますが、彼自身は生前そのことを否定したということも聞いています。
学術書というよりはむしろ歴史のこういう見方もあるのだという、視点のひとつとして軽く読める本と考えておくほうが無難かも知れません。
義理と人情・・・だけではなく、したたかな民族「客家」
副題の「中国の異邦人」に惹かれて購入。客家という民族が中国に存在していること、トウ(文字化けするのでカタカナ)小平がその民族出身であること、そして客家料理という言葉もあったなぁくらいの認識しかなかったので、非常に興味深く読むことができた。文章も平易で内容もわかりやすいのでサクサク読めた。「学問の入り口」という新書本来の目的を考えれば充分の内容だと思う。読み物としてもおもしろい。
ただ、客家の関係しているであろう出来事をすべて「客家の民族性」に結びつけようする傾向にあるのは、中国史に疎い私でも疑問符がつく。さすがに全部が全部「血と地」では説明がつかないような気がするのだが・・・。
筆者は中国の統治の歴史を「法治」ではなく「人治」と説明し、趙紫陽、胡耀邦の失脚は中国を「法治」しようとしたからだとしている。本当に彼らの失脚の原因がそこにあったのかは素人の私には判断できないし、私が「人治」という言葉を知らなかっただけで、実はそんなに珍しい言葉でもないのかもしれないが、中国を表現する言葉として非常に新鮮な響きがあった。




