夏の流れ・正午(まひる)なり (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #378178 / 本
- 発売日: 1973
- 版型: 文庫
- 373 ページ
カスタマーレビュー
デビュー作で、最年少芥川賞受賞ですね‥
分かりやすく有名人をあげとくと、三島由紀夫も褒めてた『夏の流れ』です。でも、この文庫版は絶版状態ですね。予約しても買えなかったっす。そのかわりと言っちゃなんですがアマゾンさんで在庫があるかどうかは分かりませんが、文芸春秋の『丸山健二自選中篇集』はまだ出版社に予約すれば買えると思います(私は買えました)この中に入ってます。読んでみたいと思う人は取り寄せてみると良いですよ。ただし、四千円近くしますけど‥。 それにしても、私は『夏の流れ』はいちおしです。死刑囚と向きあっている刑務官の日常を書いたものですが、なんというか、この物語には『空気』があります。殺伐とした刑務官の仕事の周囲にはたしかに夏の空気や時間が淡々と流れています。 当時、同じく最年少芥川賞受賞者であった現東京都知事(2004年2月現在)の影に隠れていた地味めな作者ですが、作家としての実力はどうしたって上でしょう。ただ、その違いをあえて言うとするなら、この作品は半永久的にその価値を失わない種類の物語であり、現東京都知事の作品は普遍的な心の動きもままありますけれども、どちらかと言えばその時代にぴったりと合った爆発的な世界観であったということですかね‥。 『最年少芥川賞受賞』という言葉が流行っている今だからこそ、もう一度刷り直してみたらどうですかね?上手い文句を書いたオビをつけりゃそこそこ売れるんじゃない?と思ったりして。
読み応えあり
無駄な文章がなく、それでいて詩的、絵画的な文章です。
しかも、それでいて大地にしっかり根付いた文体で、落ち着いて読めます。その中で、繰り広げられる登場人物の葛藤や呻きから、深いものを読み取ってください。




