咲くや、この花 左近の桜
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #79103 / 本
- 発売日: 2009-03-27
- 版型: 単行本
- 293 ページ
エディターレビュー
内容紹介
春の名残が漂う頃、隠れ宿「左近」の離れにやってきた借家人。ある日、押し入れからその骸が転がり出た。怪しげな男が現れて言うには、クロツラに奪われたタマシイを取り戻せばまだ間に合うと。好評シリーズ第2作。
内容(「BOOK」データベースより)
春の名残が漂う頃、「左近」の長男・桜蔵のもとに黒ずくめの男が現れて、「クロツラを駆除いたします」という怪しげな売り込みのちらしを置いていった。数日ののち、離れに移ってきた借家人の骸が押し入れから転がり出た。そこへくだんの男が現れて言うには、クロツラに奪われたタマシイを取り戻せば息を吹きかえすと…。魂を喰う犬を連れた男、この世の限りに交わりを求める男、武蔵野にたたずむ隠れ宿「左近」の桜蔵を奇怪な出来事が見舞う…。夢と現が交錯する蠱惑の連作小説シリーズ第二作。
著者について
東京生まれ。女子美術大学卒業。1988年『少年アリス』で文藝賞を受賞。『新世界』『となりの姉妹』『箪笥のなか』『よろづ春夏冬中』『メルカトル』『カルトローレ』『左近の桜』など著書多数。
カスタマーレビュー
うーん
武蔵野にひっそり立つワケあり料理旅館、左近の長男の桜蔵は高校三年生。彼には、なぜかこの世でないものが寄ってきやすい。ときには妖精であったり、とうの昔に亡くなった人物であったり。ただ共通して言えるのは、彼等はみな男性の姿で現れ、ノーマルな性癖を持つはずの桜蔵と一晩をともにすることを望む。この世の未練が共寝である彼等は、その意味でどこまでも男であり、桜蔵もまたあたりまえの男。愛情があるとか、ないとかではない、一夜の恋だ。長野まゆみのファンとして、情景描写には満足した。が、桜蔵を抱くことになる男の外見の描写は性的な興味を煽るものが多く、性のみに傾倒している感じが残念。やはり凛一を超える長野少年はもう現れないのだろうか。そんなことを思うのは私が女だからで、愛とか美化しすぎなのかもしれないが。
それなりの理由
この世のものではないものに、触媒のように働きかけあの世へと送る桜蔵の2巻目。本人が慣れたせいか、周りの人々にまともと思える人が増えたせいか1巻目のような悲壮感はなく、安心して読める。特に桜蔵の恋人、女性らしく同時に男前な真也ちゃんがいい。
目に浮かぶような幽玄の世界だけでも読む価値があるともいえるのだけれど、何巻先でもいいからわざわざ桜蔵を求めてくる理由には、きっちりとしたものが欲しい。長野ファンとしては、表現の美しいBL小説に堕ちないことを期待します。




