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鎮魂歌―不夜城〈2〉

鎮魂歌―不夜城〈2〉
By 馳 星周

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  • Amazon.co.jp ランキング: #303227 / 本
  • 発売日: 1997-09
  • 版型: 単行本
  • 330 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
アジアの大歓楽街・新宿歌舞伎町を舞台に台湾・日本の半々健一が、中国系アンダーグラウンドで生き残るために、仕掛けた罠とは…!?『このミステリーがすごい』『週刊文春』等で96年度ベストワンに選出された暗黒小説の傑作。第18回吉川英治新人文学賞受賞作品。

内容(「MARC」データベースより)
歌舞伎町の黒社会を二分する北京系大物が惨殺された。新宿に再び不穏な空気が立ち篭め、裏切りと陰謀が渦巻く中、男たちは生き残りをかけた戦いを仕掛け始める。驚異のデビュー作「不夜城」の2年後を綴る待望の第2弾。


カスタマーレビュー

不夜城ならではの虚脱・脱力・無力感5
前作の「不夜城」から二年後の話。
物語の視点は健一ではなく、元悪徳刑事・滝沢と殺し屋・秋生の2人。別々のストーリーで始まり、
健一に導かれるように2人が出会う。
屈折し、不安定な精神状態の秋生と滝沢に対して、健一は前作の偉民を凌ぐしたたかさを身に
着けている。もしこの話を健一の視点で描いていたら、不夜城ならではの虚脱・脱力・無力感は

生まれないと思う。視点が健一に無い分、策略の内容が理解しにくいという点はあるけど。
登場人物が窮地に追い詰められていく物語は大抵、「あそこでこうしておけば良かったのに」と
いう場面が必ずあるけど、前作ともにそのような場面が思い浮かばない。主人公の過去や背景

を丁寧に積み重ねることで、「こうするしか無かった、これが運!命だ」と、悲しい結末を受け入れ
ざるを得ないように思わせる。これが、虚しい読後感の原因だと思う。

「不夜城」の二年後を描いた、ロマンノワールの傑作です。5
大ベストセラーとなった「不夜城」の二年後の世界を描いた物語です。「不夜城」の主人公・劉健一は人間の感情を忘れてしまったような、冷酷な性格の持ち主となり、隠然たる力を持つ楊偉民の子飼いの殺し屋とチャイナマフィアの大物・崔虎の手下の元警官を自らの持ち駒のように操り、生き馬の目を抜く新宿歌舞伎町の中国系裏社会で生き残りを賭けて対峙します。先に「不夜城」を読まれておかないと作品世界にのめりこめないので、前作を読まれておくことをお薦めします。

DVDのマルチ機能で4
 まず「不夜城」で、人名だけでなく、人間関係や性格なども把握していないと読みにくい本でしょう。不夜城と同じ物語をまるでDVDのマルチ機能を使って別の視点から見ているような、そんな気分にもなります。
 ただ、不夜城を読んでいる人は、物語の展開の意外性には余り驚かなくなっているかもしれません。

 それでも面白いから読むべし。これが私の結論です。