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中国、核ミサイルの標的 (角川oneテーマ21)

中国、核ミサイルの標的 (角川oneテーマ21)
By 平松 茂雄

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  • Amazon.co.jp ランキング: #309135 / 本
  • 発売日: 2006-03-10
  • 版型: 新書
  • 231 ページ

エディターレビュー

内容紹介
石原慎太郎(東京都知事) 絶賛!

「人名を顧みない国、中国と戦えばアメリカは必ず負ける。中国の核兵器の開発と武器輸出に関する記述は世界中を驚愕させる内容だ。」



中国の軍事力、核戦力を徹底分析する!
防衛庁防衛研究所で現代中国の研究を続けてきた著者の最新作。中国軍が開発している核ミサイルの精度から保有する核弾頭の数、日本、台湾、アメリカ本土を標的とした軍事訓練のすべてを明かす。

内容(「BOOK」データベースより)
アメリカの主要都市に届く核兵器配備を進める中国の脅威。

内容(「MARC」データベースより)
防衛庁防衛研究所で現代中国の研究を続けてきた著者が、中国の国家戦略の観点から中国の核ミサイル開発の過程と現実について紹介し、アメリカの主要都市に届くほどの核兵器配備を進める中国の脅威を説く。


カスタマーレビュー

中国の恐るべき一貫性4
本書のタイトルから、ミサイルの標的が東京だとか、日本の主要都市だとかいう内容を想像すると、ちょっとアンマッチな感想を持つかも知れない。
日本は全て、中国の核ミサイルの射程距離内にあるが、著者の考えでは、標的はあくまでもアメリカであり、目的は、台湾侵攻に際して米軍の動きを封じることである。ただし、オプションの一つとして、東京や沖縄への核攻撃もあり得る。要するに、米軍の動きを封じるために、日本が攻撃される可能性もあると言うことである。

中国は、アメリカから何度も核兵器を使って侮辱されたと思っていて、その恨みをを晴らすためにせっせと核兵器の開発を続けてきた。そして、近年その能力を手にしつつある。
本書では、そのような中国の動向が詳細に述べられている。膨大な量の情報を収集し、緻密な分析の結果であろうことが、門外漢の私にも想像できる内容であった。むしろ素人向けには、ここまできめ細かい必用はないという印象も残ったほどである。

それにしても、中国の一貫した核戦略には感心するばかりである。50年以上に渡り、対ソ関係が変わり、冷戦が終わって、自国の指導者が代わっても、本質は全くぶれていない。日本の政治家や官僚にも見習って欲しい一面であると感じた。

最後に、本書のあとがきの中で、『中国は日本を併合する』という本が紹介されているが、両方読んだ感想としては、内容的にかなり重複しており、著者の提起している問題を理解するにはどちらか一方で十分であると感じた。

近い将来、中国は台湾に侵攻するか5
著者はセンセーショナルなタイトルと言っていますが、本書の中味とはかなりかけ離れてると感じました。「米国が手を出せない、中国の台湾侵攻計画」といったところが妥当と思いますが、これでは日本では売れない本になってしまいますね。
本書は、まず第二次大戦後の中国の核ミサイルの開発の経緯と外交の歴史を紐解きます。その上で、制空権の非力、米国の軍事的干渉など、これまで中国は台湾に侵攻できなかった要素が近い将来なくなることを予測し、その傍証となる様々な事実を示しています。さらにその結果が日本にどのように影響するか、日本はどのように対応すべきかを述べています。
イラクで2000人の米兵が死んで大騒ぎになる米国は、人口の半分が亡くなってもまだ3億人(昔の話)いると豪語する中国と、戦争を継続できないという冒頭の話は、十分にセンセーショナルなものでした。

中国がミサイル防衛に反対する理由5
 本書は、中国軍事の専門家たる平松先生が、戦略分析という観点から、中国が戦略兵器を開発するに至った背景や目的、現状の開発・配備の状況、そして戦略的な発展方向とそのインプリケーション等を分かりやすく解説したものです。
 中国軍事については雑誌等でも少なからぬ論評がなされていますが、一次資料の流通が限られているわりに妙にトッツキやすいテーマなこともあってか、かなりイイカゲンなものが目につきます。そんな中、平松先生は長年に亘って一次資料を丹念に蓄積・整理・分析され、極めて実証性の高い研究を続けてこられました。その学風の厳しさには、関係者をして慄然とさせるものがあります。
 さて、そんな平松先生ですが、本書では、厳しい国際情勢と国内の政治的激動の中、中国が独立と主権を確保する唯一の方途として、長期的なビジョンに立って戦略兵器の獲得・発展に努力を重ねてきた姿を見事に再現されています。また、中国にとっての台湾問題の重さを力説しつつ、米国の本格的介入、とりわけ日米安保体制の発動を防ぐための中国戦略兵器の政治的効用などが巧みに整理されています。
 中国はかねてから日本の弾道ミサイル防衛推進に対して強烈な異を唱えていますが、そうした中国のスタンスの奥には果たして何があるのでしょうか。そんな命題を直接扱っているわけではありませんが、本書を一読すれば、その答えは自ら明らかになろうかと思います。
 中国の戦略的台頭に如何なるスタンスで向かい合うべきか、我が国にとっては極めて重くて深刻な問題です。そうしたテーマを考えていく上で、本書の内容には真に示唆に富むものがあります。国の行末に問題意識を持つ多くの方々に、是非この本をおススメしたいと思います。