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夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
By 森見 登美彦

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  • 発売日: 2008-12-25
  • 版型: 文庫
  • 320 ページ

エディターレビュー

内容紹介
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回とは? 山本周五郎賞受賞、本屋大賞2位の傑作、待望の文庫化!

内容(「BOOK」データベースより)
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

著者について
1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。他の著書に『四畳半神話大系』『きつねのはなし』『有頂天家族』などがある。


カスタマーレビュー

読んだ者しか分からない、お腹の底が暖かくなる迷宮5
単行本は2006年11月リリース、文庫化は2008年12月25日。本作で山本周五郎賞、本屋大賞第2位(ちなみにこの年の第1位は佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』)を受賞している。山本周五郎賞を獲る作品が本屋大賞で第2位なのが面白い。

読み出すともうすぐに『森見ワールド』に没入してしまう。巻末の羽海野チカ氏のイラストのように、イメージが跳梁跋扈して、転がり廻り渦を巻く。それはマジックリアリズムというより、京都という希有なポジションの上に、コトバとシーンを貼り付けていくステキなモノ、という感じだ。おともだちパンチ→偽電気ブラン→詭弁踊り→赤玉ポートワイン→二足歩行→ダルマ・・・と枚挙にいとまがない。もう、読んだ者しか分からない、お腹の底が暖かくなる迷宮である。

そして思うのはここには男子特有の『気持ち』というのが圧倒的に顕在化しているなぁ、ということ。きっと森見ワールドを完璧に『分かる』のは男子だけだと思うのだ。諸君、異論があるか!?あればことごとく却下だ!!

本編は語るまでもなく5
面白いです(あくまでも自分にとってはですが)
内容にあまり触れるのもアレなんで…。
この作品独特の語り口調で展開される物語に馴染めるかどうか〜
が一番のポイントかと思います。
自分は単行本ですでに読んでいますが、文庫版も買ってしまいました。
中村さんの表紙イラストに惹かれる方なら問題なく楽しめるのではないかと。

単行本をすでにお持ちの方へ。
文庫版には巻末に羽海野チカさんの解説が収録されています。
これだけでも買う価値はあるかと思います。
読んでる間羽海野さんのキャラクターが動き回ります^^;
2足歩行!

コミック版も羽海野さんが描いてくれればなぁ。

願わくは先輩に声援を。4
文体が独特、とたくさんの方がおっしゃっている通り、
風変わりな文章です…!!
私はすごく楽しんで読めました。
(でも、好き嫌いは分かれそうだというのも大いに頷けます)
少しでも参考になるかもしれないので、冒頭を引用します。

 「これは私のお話ではなく、彼女のお話である。
       (一部省略)
  これは彼女が酒精に浸った夜の旅路を威風堂々歩き抜いた記録であり、また、
 ついに主役の座を手にできずに路傍の石ころに甘んじた私の苦渋の記録でもある。
 読者諸賢におかれては、彼女の可愛さと私の間抜けぶりを二つながら熟読玩味し、
 杏仁豆腐の味にも似た人生の妙味を、心ゆくまで味わわれるがよろしかろう。
  願わくは彼女に声援を。」

先輩がものすごく健気です。応援したくなりました。
先輩だけでなく、出てくる登場人物がみんな個性的でおもしろいです。
「彼女」は天然な感じでかわいいです。
個人的に樋口さんと学園祭事務局長、紀子さんが特に気に入りました。

話の展開も私にはまったく予想がつかず、最後まで飽きることなく読めました。
巻末には、「ハチミツとクローバー」でおなじみの羽海野チカさんのイラスト兼解説が
2ページ収録されています。イメージにぴったりでした。

私は、最初の「おともだちパンチ」のエピソードからすぐにお話に惹きこまれました。
自分でも試しに拳を作ってみて納得、確かに招き猫のような愛らしさがあるかも…!!(笑)

「おともだちパンチ」が気になる方は、ぜひ最初の数ページだけでも読んでみてください。