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ドミノ (角川文庫)

ドミノ (角川文庫)
By 恩田 陸

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  • 発売日: 2004-01
  • 版型: 文庫
  • 383 ページ

エディターレビュー

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   ファンタジー、ミステリ、ホラーと、傍流系文学すべてにわたるジャンル開拓者としての恩田陸の仕事は注目すべきものだ。本作は、2つの紙袋が偶然入れ違うという小さなできごとが、まさにドミノ倒しのごとく、しだいに大事件へと膨れあがっていく様子をコミカルに描いたスラップスティック・コメディである。

   7月のある蒸し暑い午後、営業成績の締め切り日を迎え色めき立つ生命保険会社から、差し入れ買い出しのためにOLが東京駅に向かって走りだす。ここを物語の出発点として、ミュージカルのオーディションを受ける母娘、俳句仲間とのオフ会のため初めて上京した老人、ミステリーの会の幹事長のポストを推理合戦によって決めようとする学生たち、従妹の協力のもと別れ話を成功させようともくろむ青年実業家、訪日中のホラー映画監督など、さまざまな人間が複雑に絡みあうなかで、物語は日本中を揺るがす大事件へと発展していく。

   状況ごとにかき分けられたプロット同士が因果律によって綿密にリンクしあい、登場人物の内面に深く入り込んだ視点によってできごとが相互主観的に語られていく。井上夢人の傑作『99人の最終電車』を連想させる作品だ。人物造形や状況描写などが多少パターン化されている感は否めないが、登場人物が東京駅に集うクライマックスに向けて、ジェットコースターに乗っているかのような気分で一気に読ませる手練には驚嘆せざるを得ない。エンターテイメントに徹した快作である。(榎本正樹)

出版社/著者からの内容紹介
些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作!

一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。下剤を盛られた子役の麻里花。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。昼下がりの東京駅、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが倒れてゆく!

Oh,My God!! 怪しい奴らがもつれあって、東京駅は大パニック!


内容(「BOOK」データベースより)
一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。


カスタマーレビュー

ドタバタアニメ風コメディー4
まずは、冒頭に掲載の東京駅の地図を頭に入れましょう。そして、登場人物の紹介のところをよーく読み、それぞれのキャラのイメージをつかみましょう。いいですか、用意できましたか?ではスタート!

冒頭で繰り広げられる登場人物それぞれの視点からの物語。キャラはみんな個性的で印象に残ります。やがて、彼らは偶然に引き寄せられて東京駅に集結。ドタバタな事件のスタートです!

息をつかせぬノンストップアクション。次々と人物の視点を切り替えつつ、フルスピードでお話を進めつつも、読者を混乱させない描写力はさすが。「こち亀」のようなギャグアニメの映像が頭の中に浮かんできます。

普通に考えると「ありえねー!」という展開の数々ですが、ジェットコースターのような本作ではなんでもありでしょう。

最後まで一気に駆け抜ける爽快感。そしてエンディングロールの直前に残された最後のおまけ。映像的な効果を100%発揮した本作は、小説というよりも映画のような読後感です。

なにも考えずにスッキリしたいとき、おすすめ。

面白かった5
面白かった。

一気に読めます。
登場人物が27人と1匹と多いけど、こんがらがったりすることはないです。

特に誰かに共感したりということはないけど、

「この先はどうなるの?」

とページをめくる手は止まりません。

「どらやの黒い紙袋」がどんどんと入れ替わって、それを探す人、入れ替わったことに気が付かない人。

登場人物が交差して、最後はほぼ全ての人が東京駅丸の内側に集合。

舞台は東京駅メイン。
東京駅をちゃんと知ってる人が読んだら状況がわかりやすいかな。


最初に登場人物の名前と一言があるので、読み終った後に読むと、その一言が的確に表してることがわかる。


何かが残るわけじゃないけど、読んでる時間は楽しめます。

娯楽小説の醍醐味4
28人もの登場人物が出てきますが、
1人1人にしっかりとキャラクターがあり読み飽きません。

世界中から様々な人たちが集まる東京駅を舞台に、
何の繋がりもない登場人物たちを取り巻く状況が次々と変化していきます。
偶然がドミノ倒しのように繋がっていき、テンポ良く進んでいくストーリー。
リズムがいいので終盤まで一気に読めます。

特に深い話がある訳じゃないけど、娯楽としての小説の醍醐味が満載です。
小説をしばらく読んでない人には、是非おすすめしたい一冊です。