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ふりだしに戻る〈上〉 (角川文庫)

ふりだしに戻る〈上〉 (角川文庫)
By ジャック・フィニイ, 福島 正実

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おすすめ度:

商品の説明

Finally on audio -- one of the most beloved tales of our time!

Science fiction, mystery, a passionate love story, and a detailed history of Old New York blend together in Jack Finney's spellbinding story of a young man enlisted in a secret Government experiment.

Transported from the mid-twentieth century to New York City in the year 1882, Si Morley walks the fashionable "Ladies' Mile" of Broadway, is enchanted by the jingling sleigh bells in Central Park, and solves a 20th-century mystery by discovering its 19th-century roots. Falling in love with a beautiful young woman, he ultimately finds himself forced to choose between his lives in the present and the past.

A story that will remain in the listener's memory, Time and Again is a remarkable blending of the troubled present and a nostalgic past, made vivid and extraordinarily moving by the images of a time that was...and perhaps still is.


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  • Amazon.co.jp ランキング: #72389 / 本
  • 発売日: 1991-10
  • 版型: 文庫
  • 348 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
ニューヨーク暮らしにうんざりしていたサイモン・モーリーは、九〇年前に投函された青い手紙に秘められた謎を解くため「過去」‐一八八二年のニューヨークへ旅立つ。鬼才の幻のファンタジー・ロマン。

About the Author
Let Jack Finney make a believer of you as he takes you on an incredible tour in words and pictures of a time long gone


カスタマーレビュー

夢中になりました5
映画『ある日どこかで』からの連鎖でこの作品にたどり着きました。とっつきは翻訳調に難渋
したのですが,読み進むうちどんどん引き込まれました。3年前,マンハッタンに数日滞在し,
地図を片手に歩き回ったので,もう一度その地図を取り出し,街の情景をあれこれと
思い浮かべながら読み進みました。(『鬼平』を読む時も『江戸切絵図』が座右です)
アン通り,ナッソー通りなどは観光地図には載っていないので,Google Mapを印刷しました。

古いモノクロの風景写真や肖像写真なども読者をノスタルジーに引き込む良い小道具にな
っています。古き良き時代のNY・・・目の前1メートルにその当時の人が座り,息遣いが聞こえた
ら,本当に顔や服装にじっと見入ってしまいますよね。

テレビもラジオもない下宿屋での暮らしってこんなだったのか。馬ソリで行きかう人々が声を
掛け合ったり,一緒に歌を歌ったり・・・情景を思い浮かべるだけで堪らなく胸が躍ります。

読後3日がたつのですが,ジュリアのことが忘れられません。僕の心は今の暮らしに対する多少
の未練と,100年前に戻って暮らす自信のなさの間で揺れ動いています。
それほど100年前に生きたジュリアは魅力的な女性に描かれています。
最後に一言・・・ダンジガー博士よりもルーブの奴をギャフンと言わせたかった。

上下とも古本で手に入れましたが大切に仕舞っておきます。きっとまた読み返すでしょう。

作品に出てくるオールステート保険会社と作者あとがきに名前の出るホーム保険会社。
どちらも,かつて日本に支店があり,その両方に僕は勤めていたことがあります。
偶然でしょうか。今はどちらの支店もありません。ビックリするやら懐かしいやら,
遠い思い出の彼方です。とてもすばらしい作品でお薦めします。

あらゆる要素が詰まった傑作5
ジャック・フィニィの「ふりだしに戻る」をジャンル分けするのは不可能です。時空間移動を主人公が移動する様はSF。古き良きニューヨークを語る様は上質の紀行文。ふとした事から巻き込まれる逃避行は迫力満点のサスペンス。ヒロインとの恋は甘酸っぱい恋愛小説。そして最後のどんでん返しは通を唸らせるミステリー。小説の面白さが一杯に詰まった傑作です。

過去に旅するこの方法、一度やってみたい5
空想癖のある私にとって、フィニィの世界は夢の世界だ。
彼の作品に繰り返し出てくるアイディア、その時代のものに囲まれ
その時代の暮らし方をしていれば、その時代に行ける、というのが
本当ならなあ・・・

フィニィとよく比較される広瀬正でさえ、時を越えるためには
タイムマシーンを用意した。広瀬があくまで理性的に、緻密に
正確に過去を再現し、タイムパラドックスも克服しようとした
のに対し、フィニィは郷愁と現実逃避という甘美な陶酔に浸って
いる。どちらも好きだが、甘美さという点ではフィニィが上か。

ともあれ、郷愁という感情を持つことのできるすべての人に
薦めることができる。前半はやや長く感じるかもしれないが、
途中からは一気に読めるだろう。ただ、惜しむらくは、訳をした
福島氏がニューヨークをよく知らなかったこと。訳自体は名訳だと
思う。でも、NYを愛するものにとっては、ちょっとした
固有名詞の間違いが興ざめになる(フラティロンビルは無いだろう)。
それでも、この本は私にとって最高のお気に入りの1つだ(広瀬
正のマイナスゼロやハインラインの夏への扉とともに)。