吊された男―異形アンソロジータロット・ボックス〈3〉 (角川ホラー文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #467684 / 本
- 発売日: 2001-06
- 版型: 文庫
- 392 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
名手が編む、傑作ホラー・アンソロジジー! 第3弾。
私は、今ここに、少年の日の密かなる愉しみを再現しようとしているのかもしれない。タロット・カードを創ろうというのである。一枚のカード、一枚のシンボリズムが一冊のアンソロジーとなる。
内容(「BOOK」データベースより)
ホラー・アンソロジーの魔王がタロットの図案をもとに編み上げるシリーズ、第3弾。今回のカードはアルカナ・ナンバー12、「吊された男」。めまいがするほどの勢いで、次から次へと吊され、縛られ、くくられていく、首、首、首。あるものはほとばしる怨念とともにじわじわと、あるものは恍惚の笑みをうかべつつやすらかに…。良識や正義感までも、逆さ吊りに考察する史上例をみない「首吊り専門アンソロジー」、ついに悪夢の降臨。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
井上 雅彦
1960年生まれ。星新一氏に認められデビューして以来、独自の怪奇幻想短篇世界を続続と発表。アンソロジストとしても活躍し、自ら企画監修した『異形コレクション』の功績で98年度日本SF大賞特別賞を受賞
伊藤 潤二
1963年、岐阜県出身。87年、この世ならぬ妖女を描いた本格ホラー作品「富江」が、第一回楳図賞に入選し、デビュー。以後、「ハロウィン」誌、「ネムキ」誌に発表した数々の短篇ホラーマンガは、異形の圧倒的な描写力と、オリジナリティ溢れる奇想のアイディアに満ち、多くのホラーファンを掴む
内田 百〓
1889年‐1971年。岡山市生まれ。在学時代に、入院中の夏目漱石を訪ねて門下となり、18年間のドイツ語教師の傍ら、21年より創作を開始。最初の著書『冥途』として纏められた掌篇作品群以来、師・漱石の「夢十夜」の系譜を継ぐかのように、夢幻世界の奇怪な作品を紡ぎ続けた
岡本 綺堂
1872年‐1939年。東京、高輪生まれ。劇作家、小説家、劇評家として活躍
かんべ むさし
1948年、兵庫県出身。広告代理店勤務を経て、作家活動に入る。デビュー作はSFマガジン誌に発表した「決戦・日本シリーズ」。1986年には、『笑い宇宙の旅芸人』(徳間書店)で、第七回日本SF大賞を受賞。幻想、ユーモア、怪奇、ギャグ、諷刺、ナンセンス、言語実験、そしてSFとあらゆる要素を駆使して創られる奇妙な世界には定評がある
ビアス,アンブロース
1842年-1914年?。南北戦争の北軍兵士、ジャーナリストを経て、作家となる。短編「あいつ」など、怪奇小説として高く評価されている。シニカルな人間探求が込められた『悪魔の辞典』が有名
式 貴士
1933年-1991年。東京生まれ。式貴士名義では「エロ・グロ・ナンセンスに満ちた」博覧強記のSF短編、間羊太郎の名義でミステリ研究、蘭光生名義のバイオレンスポルノ、小早川博名義でのスカトロジー研究と活躍をした異形の作家
都筑 道夫
1929年、東京生まれ。ミステリ、SF、怪奇小説の分野に多大なる貢献をした編集者時代を経て、専業作家に
エーヴェルス,ハンス・ハインツ
1872年-1941年。ドイツを代表する怪奇幻想作家のひとり。長編に、妖花の伝承をモチーフにした妖女もの『アルラウネ』や、分身テーマの大作『プラーグの大学生』。短編に「死んだユダヤ人」「みいら」「スターニスラウ・ダスプの遺言」などがある
寺山 修司
1935年-1983年。青森県生まれ。67年に演劇実験室「天井桟敷」を設立。第一回公演『青森県のせむし男』以後、演劇・映画・詩・評論に、意欲的に活躍した
ひかわ 玲子
東京、新宿生まれ。翻訳家を経て1988年より、「ドラゴンマガジン」誌上に、「バセット英雄伝エルヴァーズ」を発表し小説家デビュー。以来ファンタジーを中心に創作活動に入る
戸川 昌子
東京生まれ。OL生活の傍らアテネ・フランセに学び、シャンソン歌手となる。62年、処女作『大いなる幻影』が第8回江戸川乱歩賞を受賞。ミステリ分野で活躍
横溝 正史
1902年-1981年。神戸市生まれ。21年、「新青年」に短編「恐ろしき四月馬鹿」を発表。26年に博文館に入社し、「新青年」などの編集長を経て専業作家に。『本陣殺人事件』で探偵作家クラブ賞を受賞
サーリング,ロッド
1924年-1975年。ニューヨーク州シラキュース生まれ。若くして、ラジオ、テレビ界で活躍。59年より、自ら企画、脚本、ホストを務めたテレビシリーズ『THE TWILIGHT ZONE』で短編のSF・幻想ドラマの普及に成功し、エミー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
どうやって首を吊らせるか!
首吊りの話ばかり集めたアンソロジー。読んでいるうちに,こっちまで息苦しくなってきます。
当シリーズの「魔術師」「塔」は,割となんでもありなテーマなため,収録作品はレパートリーに富み,メリハリのある構成になっていますが,首吊りは首吊り。なにをどう工夫しようが,首の吊り方にそんなにレパートリーがあるわけではありません。それだけに,
どうやって首を吊らせるか!
そこに作者の力量や趣味が現れてきます。
収録作品の中で,「どうやって首を吊らせるか」に一番成功しているのは,伊藤潤二の「首吊り気球」でしょう。突然,なんの脈絡もなく首を括られる恐怖といったら,怖いと通り越して,ちょっと笑えます。
また,収録作品中,唯一の漫画であるのも,こういったアンロソジーの中でも珍しいところです。
他にも,A・ビアスやエーヴェルスといった怪奇小説アンソロジーの常連も揃っており,なかなかバランスがとれた一冊です。
僕のお気に入りは,「アウル・クリーク鉄橋での出来事」。





