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神祭 (角川文庫)

神祭 (角川文庫)
By 坂東 真砂子

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  • 発売日: 2003-06
  • 版型: 文庫
  • 199 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
土佐の魔術的世界。

因習にこだわる村社会と、そこに生きる人間の心理を細やかに描き、山間部を舞台に日本人独特の土俗性を打ち出した、著者のカラーが最も出ている短編作品集。

内容(「BOOK」データベースより)
土佐の山に囲まれた盆地に、ひっそり佇む嬉才野村。村の家々では、かつて盛大な「神祭」が行われていた。それは、氏神様に一年の収穫を感謝する祭りであり、遠方からの親戚縁者が集い、村が賑わう日でもあった。村に住む老女・由喜の脳裏に甦った、四十年前の「神祭」の奇妙な記憶とは…。ある盆の日、山中に忽然と消えた公務員・定一。山に隠れて、あることないことを吹聴し、村人を嘲弄し始めた。定一は神隠しにあったのか、それとも死んでしまっているのか…。嬉才野村を舞台に、神秘と幻想美あふれる土俗世界を描いた、珠玉の短編小説集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
坂東 真砂子
高知県生まれ。奈良女子大学住居学科卒業後、イタリアで建築とデザインを学ぶ。96年『桜雨』で第三回島清恋愛文学賞、97年『山妣』で第一一六回直木賞、2002年『曼荼羅道』で第十五回柴田錬三郎賞受賞。現在、タヒチ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

短編では難しい世界2
坂東真砂子お得意の、四国の土俗的世界を舞台にした短編小説集である。5編の短編が収録されているが、どの作品も今一つインパクトに欠けるし、余韻の残るような終わり方もしていない。5編とも40ページほどの作品なのだが、たったそれだけの中で、土俗的世界を魅力的に描き出すのは、無理なのではないかと思う。もっと肉付けすれば良くなったと思われる作品が含まれていただけに、とても残念である。

濃厚な世界観5
5編の短編小説集ですが、いずれも人間の業や宿命といったものが濃密に描かれており独特な世界観を堪能することができたと思います。読み終えた後、不思議な余韻が残る作品が多かったと思います。

幻想的な雰囲気が漂う表題作「神祭」、濃密な性描写と切ない読後感が印象に残る作品「火鳥」などいずれの作品も小説としての完成度が高く、人間の内面の深い部分が掘り下げて描かれており、秀逸だと思います。


現代版「遠野物語」?3
 5編中,「隠れ山」が好き。
 平凡な公務員だった定一が,ある日突然失踪する。定一は,山に隠れて,会う人に対し,嘘ではないけれども本当でもない与太話をするようになった・・・。不思議な設定のまま迎えるアンチ・クライマックスが,どことなく,現代版「遠野物語」のような不思議な余韻を残す,不思議な作品だった。