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ゆがんだ闇 (角川ホラー文庫)

ゆがんだ闇 (角川ホラー文庫)
By 小池 真理子, 篠田 節子, 鈴木 光司, 瀬名 秀明, 小林 泰三, 坂東 真砂子

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  • 発売日: 1998-04
  • 版型: 文庫
  • 349 ページ

エディターレビュー

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   ぜいたくな短編集である。この1冊で実力のあるミステリー作家6人の作品が堪能できるのだ。

   彼らはミステリーという「闇」の中でも、それぞれ得意な分野で本領を発揮する。小池真理子、鈴木光司、坂東眞砂子、小林泰三の作品には人の心に潜む恐怖が描かれ、瀬名秀明、篠田節子が描く「闇」は科学の進歩が生みだす恐怖だ。彼らに共通しているのは、どれも読み終えたときに独特の「後味の悪さ」が残る点であろう。これは最も恐ろしいことが人の心や人が取り組む科学技術から派生する身近なものであり、決して他人事ではないという衝撃にほかならない。

   たとえば坂東眞砂子の「白い過去」は、どこにでもいる幸せな主婦の日常を描く。ミステリーとは無縁と思われる生活の中にも、それは潜んでいる。予想できる結末のはずなのに強い余韻が残るのは、それが決して、遠い世界のことではないからだろう。

   1つの作品を読み終えた後、別の作品を脳や感情が受け入れるまでに時間がかかってしまうのも、個性の強い作家たちの手によるものならではといえる。1つ読み、たっぷり余韻を味わったら次の短編へ。そうやって恐怖をじっくり味わいながら読みたい短編集だ。(鮎村有紀)

出版社/著者からの内容紹介
脳細胞までも凍らせる、恐怖の連続…。日本のホラーシーンに新たな局面を拓いた作家六人が、それぞれの“怖さ”を突き詰め、描き込んだホラー小説の競作。あなたは、どれが一番怖いですか?(三橋 暁)

内容(「BOOK」データベースより)
脳細胞までも凍らす、恐怖の連続…ホラー・シーンに新たな局面を拓いた作家6人が、それぞれの“怖さ”を突きつめ、描きこんだホラー小説の競作。


カスタマーレビュー

超豪華4
「墓地を見おろす家」の小池真理子、「リング」の鈴木光司、「女たちのジハード」の篠田節子、「死国」の坂東真砂子、「玩具修理者」の小林泰三、「パラサイトイブ」の瀬名秀明と、みんな聞いたことの名作を生み出した作家達です。こんな凄いメンバーを聞いたことがありません。

で、肝心の内容ですが、結構怖いです。中でも、「生きがい」(小池真理子)と「兆」(小林泰三)がやばいです。とくに小池真理子さんの作品はいつもツボを付いた怖さなので最高です。ま、ここまで絶賛しといてなんですが、鈴木光司さんの作品は、ちょっとつまんなかったです。怖いと言うかわけのわからない作品でした。でも他の作品はいいし、買っても損はしないと思うので、読んでみてはどうでしょうか?

まだ知らぬ恐怖5
それぞれの作家が個人の個性を出して書いている短編小説です。一つ一つの内容が短編とはおもえない程濃く、飽きさせません。ただし普段この作家達の長編小説を読み慣れている方には少しもの足りなさを感じるかもしれません。ですが、ホラーだけでは終わらない何か他に感じさせるものを持っている短編小説だと思います。

小林泰三の作品がダントツ3
和製ホラーの現代を代表する作家が勢ぞろいの豪華なラインナップ。それだけで買う価値ありだが、内容については、一定の水準はキープしているけどそれぞれの作家の最高作といえるものではなく、総じて「まあまあ」の印象でした。ただし、小林泰三の作品だけは別。この本の中ではダントツの出来。