蔵〈上〉 (角川文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #251759 / 本
- 発売日: 1998-01
- 版型: 文庫
- 410 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
新潟の蔵元である旧家・田乃内家に生まれた娘・烈は、小学校入学を前に失明にいたる病を患っていることを知る。過酷な運命を背負う烈と、その家族の愛と悲喜を綴った平成のロングセラー。(玉岡かおる)
内容(「BOOK」データベースより)
新潟の旧家、蔵元の田乃内家に生まれようやく育った娘、烈。家族の愛と希望を一身にうけて成長していくが、小学校入学を前に、失明にいたる目の病を患っていることを知る。過酷な運命を背負う烈と祖母、父母、叔母たちが織りなす愛と悲しみの旅が始まった―。
カスタマーレビュー
私の原点。
20才で手に取り、泣きました。
激しく強い生き方に感動したからです。
あれから10年経ちますが、私の中のベスト1はこの作品のままです。
是非、一度読んでみて欲しいです!
この本には本当に驚かされました。
こんなすごい本があったんだと。
体面と意志
旧家の体面と個人の意志の葛藤を、「蔵」の存在を通して描き切った作品。
家の体面を第一義に田乃内家を守るむらと意造の義が通る上巻では、嫁の賀穂も含め、個人の意志はあまり出てこない。そのなかで、幼い烈の幼稚さ・我侭が浮き彫りにされている。
一転して、下巻では個人の意志が炸裂する。それは、烈が発端となるものだ。丈一郎亡き後、田乃内家の次期当主に目覚めた烈から発せられる、自我と当主の責任感がめざましい。「責任を担う者」は、盲であることも克服できるのか、これほどまでに強いのかと舌を巻く思いである。
一方で、読み進みながら佐穂の存在が哀しくてならなかったが、彼女に救いがあって本当に良かった。
登美子の酒
宮尾先生の渾身の一作。こういう酒蔵モノってなんというか穿った見方をするとちょっとズルイ?だって、酒蔵ってそれ自身非常に物語性に富んでいる訳で、作家があんまり考えなくても酒蔵それ自体でもうロマンチックな作品になっている。そういう感じが否めません。だから先生は「烈」って強烈な名前の女の子、しかも失明してしまうという激しいドラマ性を前面に押し出しています。でも、この作品には余り酒つくりについての話は出てこないような気がします。造りの話はまあ難しいですね。下手に使うとウンチク臭くなったり、いい加減な調査で活字にするとチェックが厳しいですから。
漫画で有名な「夏子の酒」。それと比べるとさすがは女流作家さんの酒物語。というより酒蔵物語です。前者は酒それ自体に興味がある。後者は酒より酒蔵に興味があった。地方の名士。蔵元の家に生まれた個性の強い女。こういう人は現実には、蔵の跡継ぎになったりしないで、東京で生活しています。残念ですが、現実はキビシイ?





