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ひとめあなたに… (角川文庫)

ひとめあなたに… (角川文庫)
By 新井 素子

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  • Amazon.co.jp ランキング: #315857 / 本
  • 発売日: 1985-01
  • 版型: 文庫
  • 347 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
これは地球さんの余命いくばくもない、最後の一週間の出来事‐あたしの恋人、朗の様子がおかしい。鎌倉の朗の家に向かって、混乱のなか、正気と狂気、現実と非現実の長い旅が始まる。(赤川次郎)

内容(「BOOK」データベースより)
これは地球さんの余命いくばくもない、最後の1週間の出来事―。朗―あたしの恋人。やっと見つけた。あたしの半分。あたしと同じ感性を持ったひと。あたしの、アダム。だが最近、朗の様子がおかしい。こんな、ヘビの生殺しの状態、我慢できない。あたし、断固、意を決した。朗の家は鎌倉。うち、江古田。地球滅亡の混乱のなか、正気と狂気、現実と非現実の長い旅が始まる。そして、やっと朗に会えた時…。超ベストセラー作家・新井素子が放つ、長編SF・ロマン。


カスタマーレビュー

唯一、頭の隅っこに残っている作品3
 ファンの方には悪いが、高校生当時から今に至るまで、新井素子氏の文章は苦手である。「でも。」とか、丸で終られて改行されると、ぞっとする。恐ろしく改行の多い作品というものに初めて出会った、記念すべき作家ではある。当時はクラスメートにつき合って読んでいた。断れなかったんだな、自分でも信じられないけど。
 ただ、この作品だけは妙に頭に残っている。要するに、明日世の中が終るとしたら何をするかっていう別に目新しくもないテーマなんだけど、受験がなくなっても最後まで勉強し続け、死んでも参考書をはなしませんでした、というエピソードあたりが新鮮だったのかも。
 地球最後の日、私は本を読んでいたい。最高に面白い本を読みながら「もうちょっとで最後まで読めたのに」とか思いながら死ねたら、最高だね。
 

人の本質は最後に見える4
普段、どんなにきれいごとをならべていても、
パニック時(しかも地球滅亡の危機)には人間の本質が
露見されるのだと思い、とても怖かった。

誰もが潜在的に死を恐れている。
それが間近に迫り、狂ってしまう人々・・・。

これってホントに人間の確信を付いている!!
きっとほとんどの人がやりきれなさでそうなる。

そんな中、主人公はただ「彼に会いたい」という思いだけを抱き、
ひたむきに鎌倉へと向かう。
狂気も人の真実に違いないけど、
主人公の愛も間違いなく人の真実。

前に何かの本で読んだ
「人は愛するために生まれてきた」、
この言葉を主人公に見た気がしました。

新井素子、20歳の頃の作品です。
20歳でこのスケールの大きさには驚かされます。
彼女の独特の世界観は誰にも真似できない。
もっともっと書いてほしい作家なんですけどねぇ。

もしあと一週間でこの世界が滅亡するとしたら、
私は誰と、何をして過ごしたいだろう。
誰もがそれを考えずにはいられないと思います。

こんな物語を書く人がいたんだ5
新井素子を読んだのはこれが初めてでした。それまでは名前すら知らなかったのに、本屋で見かけたときに何となく買ってしまいました。特に期待もせず読み始めたらこれがおもしろいの何の。なんでこんなことを思いついたんだろう思わずにはいられない舞台設定に感心しました。本を買ったのは中学生のとき。あれから15年以上経ちますが、今でも時々読み返しています。