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蛍川 (角川文庫)

蛍川 (角川文庫)
By 宮本 輝

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  • 発売日: 1980-02
  • 版型: 文庫
  • 178 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
思春期の少年の心の動きと螢の大群の絢爛たる乱舞をあでやかに描く芥川賞受賞の「螢川】。安治川河畔に住む少年と川に浮かぶ廓舟で育つ姉弟のつかの間の交遊を描く太宰治賞受賞作「泥の河】。(水上 勉)

内容(「BOOK」データベースより)
堂島川と土佐堀川が合流し、安治川と名を変えていく一角、まだ焼跡の名残りを伝えていた、昭和30年の大阪の街を舞台に、河畔に住む少年と、川に浮かぶ廓舟で育つ姉弟のつかの間の交友を、不思議な静寂のうちに描く、太宰治賞受賞作「泥の河」。立山連峰を望む北陸の富山市を舞台に、熱を秘めた思春期の少年の心の動きと、いたち川のはるか上流に降るという蛍の大群の絢爛たる乱舞を、妖かに、抒情的に描き、芥川賞を受賞した「蛍川」。鮮烈な抒情がみなぎる、期待の新鋭の代表作二篇を収録。


カスタマーレビュー

少年の純情5
この本は「蛍川」と「泥の河」の2つの作品が掲載されているのだが、私が特に感動したのは「泥の河」である。

この作品は少年ならではの俗世を意識しない素直な感情がとても愛らしくいじらしく思え、それと対比してるかのように一人の少年の母である売春婦のみだらな無気力さが何か残酷だ。少年時代は自分で自分の環境というものを切り開くことができず、そのため親次第でさまざまな環境に翻弄されてしまうがそれでも素直でありつづける少年の心に涙した。