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喜劇悲奇劇 (角川文庫 (6085))

喜劇悲奇劇 (角川文庫 (6085))
By 泡坂 妻夫

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  • Amazon.co.jp ランキング: #742271 / 本
  • 発売日: 1985-10
  • 版型: 文庫
  • 422 ページ

カスタマーレビュー

被害者は“回文名”を持つ者ばかり!?4

奇術師やアクロバットダンサー、猛獣使いなどの芸人たちが結集したショウボート
〈ウコン号〉の興行初日間近の台風の日、奇術師が何者かに刺され、海中に転落
した。その後、事件は連続殺人へと発展したのだが、奇妙なことに、被害者たちは
全員、上から読んでも下から読んでも同じに読める回文名を持つ者ばかりで……。


タイトル、章題、そして最初と最後の一行まで回文で揃えた“回文尽くし”の異色作。

回文名を持つ者ばかりが殺されるという荒唐無稽にも思える状況については、座長が
縁起を担いで芸人の芸名を改名させたという無理のない説明がなされており、趣向の
ための趣向とならないよう、配慮がされています。

また、回文だけでなく、殺人事件についても趣向が凝らされており、犯人を容疑圏外
に置く技法や、犯人を限定するための手がかり(内線電話の故障)、そして芸人たち
それぞれの芸に対応した殺害方法などに作者ならではの冴えたテクニックが光ります。




恐るべき力作!5
こんなアイディア、たとえ思いついても、そうそう実現できるものではない
―――泡坂氏はそうした案を本当に実現させてしまう、才能と執念の持ち主だ。
例として「しあわせの書 迷探偵ヨギガンジーの心霊術」という傑作があるが、
本書は回文を扱った凝りに凝ったミステリー。
タイトルおよび、目次の各章の章題がすべて回文になっている!
内容自体も回文が重要なテーマになって謎が進行していくという、
おそらく前代未聞の試み。
著者の職人芸に脱帽!
今でももっと多くの人に読まれてもいい力作だと思う。

マジック、幻惑の世界3
 妻に逃げられた酔いどれのマジシャン、彼を師と慕う抜群の腕前を持つ美少女、しゃべる瘤を持つ男、虎…と怪しい役者のそろった船上で繰り広げられる殺人!ストーリーはシンプルかもしれないが、たっぷり織り込まれた回文をはじめ、奇術的サービスたくさんで楽しい。