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続氷点 (下) (角川文庫)

続氷点 (下) (角川文庫)
By 三浦 綾子

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  • 発売日: 1982-03
  • 版型: 文庫
  • 370 ページ

カスタマーレビュー

人として生きること5
「続・氷点」でも登場人物はそれぞれ原罪を負って様々な行動を取ります。

自分の病院の眼科医師におもちゃにされた事務員の娘に、助けをさしのべてやらない父親啓三。

陽子がもてるのに嫉妬して、陽子のボーイフレンドを誘惑しようとする母。

陽子と血がつながっていないことを知って、急に妹の陽子を愛し始め、

性に突き動かされ、陽子の真の父母を探ろうとする兄。

そのなかで、陽子は「人を許す」ことに目覚め始めます。

ラストは意外な結末ですが、是非読んでおきたい小説です。

燃える流氷5
「氷点」の続編ということで、前作のキャラクターが引き続き登場します。今回は「ゆるし」がテーマとされていることから、興味深く読みました。原罪をゆるすとはどういうことなのか、果たしてそれは可能なことなのかが、主役ともいうべき陽子の悩み暮らす姿を通して徐々に深く掘り下げられます。最後には大自然の圧倒的な光景を前に、人間がいかに小さな存在であったかを理解し、原罪に対する強い抵抗感が氷解します。

著者がキリスト教徒ということもあり、最後の章は宗教的な色合いが窺われますが、深く読み込んでみると、その向こう側にある、宗教を超えた人間の真の姿が見えてきます。

また、単純に話の筋を追うだけでも十分に面白い小説なので、誰にでもお勧め出来ます。

何回も読む価値あり!4
 氷点そして続氷点を、内容の面白さもあり4日で読み終えました。氷点は犯罪者の娘といわれる陽子を通じて「原罪」を世に問うた作品ですが、続氷点は「罪のゆるし」だけでなく「人として生きるとは何か」を読者に教えてくれる本です。氷点は一回読めばいいですが、続氷点は何回も読み続けて大事にしてほしい本です。