野獣死すべし (角川文庫 緑 362-24)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #315031 / 本
- 発売日: 1979-06
- 版型: 文庫
- 294 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
ローン・ウルフ伊達邦彦の胸に秘めるは、殺人の美学への憧憬、能力の最後の一雫まで傾けて目的に執着する強烈な決意と戦うニヒリズム。獲物は千数百万円の大学入学金。決行の日が迫る!(片岡義男)
カスタマーレビュー
偏見を持たずに、一読されたし
本作品は大藪春彦のデビュー作だが、すでに総てのモチーフはできあがっている。それはストイックとも言える孤高の悪のヒーローであり、自動車の操縦(運転と言うよりは操縦が似つかわしい)や銃器の取り扱いに関する精緻な描写だ。
ストーリーとしては企業ものの要素を加えた犯罪小説なのだが、主人公の日常的な鬱屈感と、その裏返しとも言える行動力とカーチェイスや銃撃のアクションシーンは読者にカタルシスを感じさせてくれると思う。
四半世紀前、松田優作の主演で映画化された頃にブームになったが、今も古びることは無い作品だ(仲代達也や木村一八主演版の映画もある)。
鬱屈した日常を送っていると、自分の心の中のどこかに伊達邦彦が潜んでいる気がする時があります。偏見を持たずに読んでみることをお薦めします。
異色の青春文学
これは文学である。
よって、氏の後の作品とはかなり趣が異なっています。
素晴らしい作品であることは確かで、氏の作品の出発点ではあるが、完全な(独立峰)と考えたほうがいいかもしれない。
そう思いました。
野獣を読むべし
主人公伊達邦彦の全て時間は犯罪の為、または犯罪の準備の為にあります。
本書を読むと、近年のハードボイルドは生ぬるい。そう言わざるを得ません。
研ぎ澄まされた独特の文体、生きる為に犯罪を重ねるのか、犯罪をする為に
生きているのか、ひりひりするような生き様を書き連ねた文字を追ってゆく
うちに、何か特別な活字を読んでいるような気持ちになりました。
こういう特別な作品は、いくら時間が経っても輝きを放ち続けるものです。
きっと、またいつか再読するでしょう。



