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不道徳教育講座 (角川文庫)

不道徳教育講座 (角川文庫)
By 三島 由紀夫

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  • 発売日: 1967-11
  • 版型: 文庫
  • 341 ページ

エディターレビュー

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三島由紀夫が井原西鶴の『本朝二十不孝』にならって書いたユーモラスな逆説的道徳のすすめ。ウソ、いじめ、忘恩などの悪徳を奨励し、内的欲求を素直に表現することで、近代文明社会が失った健全な精神を取り戻そうとする。そして「自分の内にある原始本能を享楽すること」こそ文明人の最大の楽しみと説く。
人間が本来持つ悪への志向を抑圧するのではなく、陽性の行為に表すことによって悪が沈静化するという主張は人間心理を鋭く見抜いており、既存の常識への抵抗を使命とする芸術家の基本姿勢でもある。結果として、まじめな道徳教育に帰結している本書は、逆説のおもしろみや機知に富んだ文章、作家の素顔をのぞかせるエピソードなどのくすぐりが満載でおもしろおかしく読むことのできる箴言集となっている。1958年の「週刊明星」に連載されたものだが、世界の中の日本を問う三島の国際人的意識は今日的であり、現代の社会を見通す鋭い眼差しにも驚かされる。(林ゆき)

出版社/著者からの内容紹介
「大いにウソをつくべし】【弱い者をいじめるべし】【痴漢を歓迎すべし】…世の良識家たちの度胆を抜く不道徳のススメ。西鶴の『本朝二十不孝』にならい、著者一流のウィットと逆説的レトリックで展開。

内容(「BOOK」データベースより)
世の良識をひっくり返し、その一流のウィットと絶妙の逆説的レトリックで“道徳”をしゃれのめすユーモア人生論。


カスタマーレビュー

すばらしいバランス感覚!4
感傷的な物言いになるのをおそれずに言えば、文章のひとつひとつが、輝いています。コラム「流行に従うべし」での三島の優しい眼差し(笑いそうになる言葉だけど)や、「教師をバカにすべし」にかいま見える、平岡少年が何者かになろうとして虎視眈々と、あるいは溌剌と、苦悩を重ねる姿に、胸を打たれました。

奇妙なノスタルジーの世界でしょうか。30年の歳月の流れをも笑って愛おしんでいるような文章。さすがの筆力です。
ぜひ、絶筆「天人五衰」とご一緒にどうぞ。

全編をおだやかな肯定が貫いていて、不快なところが何ひとつない。言葉の毒も、理論と人格に裏付けられていて、あけすけというか健康的な味わいにまで昇華されていると思います。

軽く読んでもロマンティシスト的に読んでも楽しめる作品です。
面白いんだけれど、周りの人には勧めたくないような作品。
若い人向けですね。

三島入門。5
私は三島の小説よりもエッセイが好き。
私はこれで三島入門しましたが(10年くらい前)
今でも引っ張り出して時々読み返します。

30年以上前に書かれたとは思えない斬新さ、
屁理屈、小理屈、でも筋が通ってる。

この本を読んでいると、筋を通す勉強にもなります。

三島先生の最高傑作?!5
三島の作品では、エッセイもかなりの確率で大当たりです。
とくに、「不道徳教育講座」。涙がでるほど、実は道徳的かも。お勧めは、トイレに置いておいて、一章づつチビチビ読んでいくことかな。
なんでこんなにオシャレなヒトなんだろう、って感動します。