酔眼のまち-ゴールデン街 1968~98年 (朝日新書 79)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #312118 / 本
- 発売日: 2007-11-13
- 版型: 新書
- 202 ページ
エディターレビュー
内容紹介
カウンターカルチャーの聖地・新宿ゴールデン街。花田清輝、寺山修司、大島渚、武満徹、森山大道……文学者はじめ映画人、写真家の梁山泊ぶりを、渦中にあった映画キャメラマンたむらまさきの証言を通し、映画監督・青山真治がドキュメンタリータッチで聞き書きする。
内容(「BOOK」データベースより)
映画キャメラマン、たむらまさき―。1968年の新宿騒乱から、バブルの狂乱を経て、20世紀の黄昏まで、新宿ゴールデン街を見つづけた。映画監督、青山真治―。たむらの眼に映ったこの街の群像を夜ごと文字に記録。キャメラマンが見た映画人外伝。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
たむら まさき
映画キャメラマン。1939年、青森県生まれ。岩波映画製作所を経て、「日本解放戦線 三里塚」でキャメラマンデビュー
青山 真治
映画監督、小説家。1964年、福岡県生まれ。「Helpless」で劇映画監督に。「EUREKA」でカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。同作品のノベライズで三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
名カメラマンによるゴールデン街映画人列伝。
こいつは迂闊だった。行きつけの書店で何冊かまとめ買いをした際、「ゴールデン街」とのタイトル表記に、これはてっきりカウンター・カルチャーの巣窟、新宿ゴールデン街の文化史を社会科学的に考察した新書なんだなと、著者も確かめないまま購入したのだが、読み始めてびっくり。これはかって小川紳介の同伴者として、そして劇映画に活動の場を移してからも、「さらば愛しき大地」や「ションベンライダー」、「ユリイカ」と言った傑作を撮った名カメラマンたむらまさき、ならぬ田村正毅と呼んだ方がしっくりする著者の、自己の人生とゴールデン街との関わり合いを綴った一編、こちらの思惑とは外れたが、あの喧騒とした激動の季節からこの街で飲み明かしてきた体験を元に回顧録を語ることで、ゴールデン街の歴史とその果たしてきた役割が垣間見える構成となっている。岩波映画出身と呼ばれることへの嫌悪、小川紳介との確執、同じく名カメラマンの鈴木達夫や姫田真左久らとの交流、意外にも角川映画で仕事をしたかった等、60年代後半から80年代にかけての日本映画を観続けた者にとっては懐かしく興味深い裏話を読むことが出来る。個人的には、「三里塚・辺田部落」での農民たちの、闘争よりも生活の日常を凝視し続けたその素晴らしい仕事ぶりの背景に、小川や記録映画なるものへの距離を感じていたとの話は予想外だが、氏のその時の思いが、後に「さらば愛しき大地」での、あの美しい風にそよぐ稲穂の名ショットに繋がっていったのかも知れない。
漂うように
地下鉄で隣に座った初老の男性が新書を一生懸命読んでいた。何を読んでいるのかなと覗いたら、目に飛び込んできたのは、「小川プロ」「三里塚」といった言葉。包装紙ごしに朝日新書らしいと確かめて検索して購入。
あの、出たがらずの名映画カメラマンたむらまさき(田村正毅)さんの語りおろし。懐かしさで一気に読んだ。内容は少年時代からカメラマン・デビューするまで。そして聞き手である青山監督や河瀬直美監督らとの仕事まで、日本映画の派手ではないが、濃い作品、監督との関わり。いやあ、話し手たちといっしょに飲んだ気分で楽しめました。
それにしてもタイトルはちょっと内容が伝わりにくいのでは?




