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北朝鮮・中国はどれだけ恐いか (朝日新書 36)

北朝鮮・中国はどれだけ恐いか (朝日新書 36)
By 田岡 俊次

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  • 発売日: 2007-03-13
  • 版型: 新書
  • 270 ページ

エディターレビュー

内容紹介
北朝鮮の核開発はどこまで進み、ミサイルは日本に向けていつ発射されるのか。中国の軍拡・近代化路線はどこまで進み、「台湾侵攻」の可能性は高まるのか――想定される「極東二大有事」について、日本を代表する軍事ジャーナリストが鋭く斬りこんだ! 「歴史」から説き起こし、豊富なデータをもとに情勢を読み、渾身の分析力で両国の「次の一手」を予測する。不安の「正体」がいま明らかになり、日本の取るべき道が、浮かび上がる!

内容(「BOOK」データベースより)
北朝鮮の核兵器開発はどこまで進み、ミサイルの標的は日本なのか。中国の軍拡・近代化で、「台湾侵攻」は現実味を帯びるのか。日本を代表する軍事ジャーナリストが、極東軍事情勢を豊富なデータをもとに鋭く分析、日本人に取り付く「不安」の正体を明らかにする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田岡 俊次
軍事ジャーナリスト。1941年、京都市生まれ。64年早稲田大学政経学部卒、朝日新聞社入社。68年から防衛庁担当。米ジョージタウン大戦略国際問題研究所主任研究員、同大学講師、編集委員(防衛担当)、ストックホルム国際平和問題研究所客員研究員、AERA副編集長、編集委員、筑波大学客員教授などを歴任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

視野が広くなった気がした5
読後感は目から鱗でした。
中国や北朝鮮の軍事力のみを捉えて危機感を煽る本は多く、その考え方に私も染まっていました。しかし軍事力の質を捉え、そこに各国の外交や国益をクロスさせて読み解いた本書からは、これまでになかった視点を教わり、視野が広くなった気がしました。
やや中国寄りとはいえ、台湾と中国の戦争の可能性を扱った第5章は特に秀逸です。

蛇足 : 著者は元朝日新聞の記者。そのため、序章では朝日新聞に対する読者の思い込みを払拭するのに使っています。朝日新書は2冊目ですが、いずれも朝日新聞らしくない内容のものでした。

「元帥殿」自慢話多くないですか4
戦争番組の常連「田岡元帥」による極東軍事情勢解説書。外れる予言も多いが、古今東西の軍事知識を動員して語る本書はそれなりに面白い。しかし、「自衛隊幹部に『私の幕僚になってくれれば』と言われた」とか「北朝鮮が核実験を予告していた」「ソ連はアフガンがきっかけで崩壊すると思っていた」とか予言的中自慢が多い。これだけ自慢されると、予言者のあれじゃないが、眉に唾したくなる。

「PKOで犠牲が出る」とか未来予想は外すことも結構多いといわれる元帥だが、現状分析は的を射ている。
以下は本書の主な結論。
・ミサイル防衛は気休め
・北朝鮮への先制攻撃論は無理な理論
・中国の軍事率の伸びは物価高だから
・台湾は独立しない
・中国の台湾占領は戦力的に無理
などなどをロジカルに興味深く説明している。

二つの国の恐ろしさ4
この本は北朝鮮・中国の軍事について書かれた一冊である。
第1・2章については北朝鮮の軍事について、特に格について書かれている。
2006年10月9日に北朝鮮による核実験を行った。北朝鮮の当時の状態は何をしでかすかわからない状態であった(今もそうかもしれないが)。それにより親密であった中国の態度を硬化させ国連の制裁決議暗に慎重的であった立場から一転国連安保理非難決議採択にまわったのである。著者は北朝鮮の各技術は侮れないと主張している。実際北朝鮮は日本以外の国が経済制裁を解除するまではそれが虚構説だと思い込んでいた。しかし今資金が十分ではないにしろ蓄えつつある北朝鮮はこれが現実になるかもしれない。
第3章以降は中国の軍事力について、特に4章以降は台湾についても書かれている。
本書でも述べられているとおり中国では18年連続して2桁を超える成長率を見せている。この成長率があと何年か続ければ日本を越える(もしかしたらもう日本を越えているかもしれない)ほどの軍事力になりかねない。しかしここでは「中国脅威論」の虚実について書かれており、それに関する記述はそれほどでもないため割愛させていただく。とりわけ気になったのは中国と台湾、特に中国の台湾侵攻、および台湾独立についてである。事実台湾は一つの国として認められておらず、一つの国であるべきなのか、あるいは中国の属国であるのかという意見が台湾国内で2分されている現状がある。また、国連加盟もなされていない。その原因はやはり中国である。台湾が国連に加盟しようとするとそれ以外の国が賛成を主張しても必ずといっていいほど中国が拒否権を行使する。また総会にかけられても、中国の裏取引により結局承認されないと言うオチ。詳しい話は本書に記されている。