昭和陸軍の研究 上 (朝日文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #145310 / 本
- 発売日: 2006-02-07
- 版型: 文庫
- 648 ページ
エディターレビュー
出版社 / 著者からの内容紹介
国家を滅亡の危機にさらし、自らを解体に追い込んだ陸軍の指導者たち。一体、昭和陸軍とは、そして太平洋戦争とはどのようなものであったのだろうか。戦死した兵士や、過酷な犠牲を強いた国民にいっさい詫びず、誤謬の責任をとろうとしなかった高級軍人の官僚体質を、五百を越す関係者の証言と、膨大な資料で明らかにする。戦後史研究の集大成ともいえる、著者渾身の力作。
内容(「BOOK」データベースより)
昭和陸軍はなぜ多くの錯誤を犯したのか。国家を滅亡の危機におとしいれ、自らを解体に追い込み、国民に過酷な運命を強いた昭和陸軍とはどのような組織だったのか。そもそも太平洋戦争とはなんであったのか…500人余の関係者の証言と豊富な資料から、その解明を試み実像を描いた著者渾身の力作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
保阪 正康
1939年北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。独力で『昭和史講座』の刊行を続け、闇に埋もれた人々の証言や貴重な史料を伝えるなど、一貫した昭和史研究の仕事が高く評価され、第52回菊池寛賞を受賞。また、医学・医療、社会事象、教育をテーマにした著作も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
次代へ受継がれるべき戦争観
膨大な資料検証と関係者への取材に基づく精緻な史実の再構築。そこには一貫して一人一人の兵卒・下士官・将官らのまなざしが宿る。その視線の先にある問い、すなわちあの戦争が何故戦われなければならなかったのか、その問いに対する答えは、昭和陸軍という組織の病理、そして個々の指導者に帰すべき責を今一度省みることによってしか見出すことができないというのが著者のいう「自省史観」であろう。左右問わずあらゆる立場の人に読んでもらいたい。日本人が共有すべき歴史認識のひとつの断面を与えてくれる本である。
蛇足ながら、今日喧しい教育改革論いわく「戦後教育のために日本人は堕落した」「エリート教育こそが今求められる」云々。このような手合いには、陸軍幼年学校・士官学校・陸大と超エリートコースを歩み、幾万という部下を死地に追いやりながら畳の上で安楽に死んでいくようなエリートを作った帝国日本の「エリート教育」をどうご覧になっているのか、まずご意見を伺いたいものである。
半世紀を過ぎてもなお
太平洋戦争 子供の頃から怖い戦争だったと聞かされどうしてそんな戦争をしてしまったのかと不思議に思っていました。
この本では昭和陸軍の視点から、先の大戦を解説していますので、昭和陸軍の欠陥を余すところ無く指摘しています。
ただ、昭和陸軍に先の大戦の責任を課そうとするあまり、すべての責任が昭和陸軍にあるように書かれています。陸軍の暴走だけで本当に日本は負ける戦争に突入して、幾多の戦場で多くの日本人を犠牲にしたのでしょうか?
日本の帝国を操った本当の黒幕 帝国を滅亡に追い込んだ日本の黒幕から世間の目をそらせ、すべての責任を陸軍に押し付ける そんな意図に操られた著者の姿を行間に感じました。
現代人必読
日本陸軍が救いがたい精神論に犯され、合理的思考を欠いた組織であった事は、今までさんざん語られてきた。しかし、その本質は精神論でも情緒的思考でもなく、組織としての無責任体質にある事を、多くのインタビューを重ね解き明かす。初出は1999年、関係者の多くが物故するギリギリの段階で書かれた渾身の一冊だ。9千円を超える値段で発売されていた大著が文庫になって気軽に読めるようになったのは、うれしい。しかし内容は気軽でなく、現代の堕落した会社や役所などの「組織」のありかたにも通底する名著である。(松本敏之)





