商品の詳細
競争しても学力行き止まり イギリス教育の失敗とフィンランドの成功 (朝日選書 831)

競争しても学力行き止まり イギリス教育の失敗とフィンランドの成功 (朝日選書 831)
By 福田 誠治

価格: ¥ 1,260 1500円以上は送料無料 詳細

発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp

6 新品/中古商品価格 ¥ 653

おすすめ度:

商品の詳細

  • Amazon.co.jp ランキング: #40542 / 本
  • 発売日: 2007-10-10
  • 版型: 単行本
  • 264 ページ

エディターレビュー

内容紹介
日本ではイギリス型教育を手本にし、全国統一学力テストを導入して学校間に競争させようとしている。しかしイギリスでは校長のなり手がない、テストの不正が露呈、教師や子どものストレス増加、しかし学力が伸びないなど、結果が見え始めてきた。テストで学力を測らないのに、国際学力テスト1位のフィンランド教育との違いは何か。競争させて学力を伸ばすことは出来るのか。教育の根本を考える。

内容(「BOOK」データベースより)
2007年4月、日本では43年ぶりに「全国学力テスト」が再開された。これは、全国学力テストを導入し、テストにより学校に格差をつけ、競争原理を教育現場に持ち込むことを方針とするイギリス型の教育改革をモデルとしている。しかし、現在イギリスでは年間12万人が基礎学力なしに学校を卒業し、生徒のストレスは増加、校長のなり手はなく、成績のいい学校地区の地価高騰など歪みが見えてきた。またウェールズ、スコットランドが統一テストから離脱するなど、内部の分裂も起こり始めている。イギリス型を手本とする日本の教育は、どこに向かうのだろうか。「そもそも学力テスト重視の教育はどういう結果をもたらすか」、イギリスの失敗の事実をテストがないのに国際学力テスト1位のフィンランドと比較しながら検証し、教育の根本を問い直し、今日本の教育に求められているものは何かを提言する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
福田 誠治
1950年岐阜県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。都留文科大学文学部比較文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

ひとりひとりが勝者であるべき、教育4
この本では、テストがないのに国際学力テスト1位のフィンランドと、
最近の日本の「全国学力テスト」とその結果による学校ランキングという
教育改革のモデルとなったイギリスの教育を比較することで
現在の日本で本当に必要とされる教育モデルを探っています。

当たり前かもしれませんが、どこの国でもよりよい教育を
子どもに与えようと研究、努力はしています。
日本での全国学力テストの再開も、その一端ではあると思います。
けれど初年度の結果は、教員などによるテストの不正が行われるなど
テストの結果を重視するあまり、本質を損なっていると思われます。

フィンランドでは、少人数クラスで個々の生徒にあった授業を行います。
これは、お金もかかり、手間もかかります。
テストのように成果も見えづらいです。
支える人々の覚悟がいる方針だと思います。
けれど教育は、ひとりひとりの子どもがそれぞれの人生を
切り開く礎とするためになされる、重要なことであるはず。
「敗者があってはならない」という著者の言葉を
胸にとめておきたいと思いました。

アングロサクソンモデルとフィンランドモデル4
 海外で行われている教育というものは日本の教育の反面教師であったりする。
 特に、この本は「競争したからといって学力」がつくものでもないという「イギリスのサンプル」を例証をあげて見せてもらえる。
 これをアングロサクソンモデルとして本書では図解してもいる。
 競争は人間の心理に圧力をかけて、学力を上げる仕組みだから、心が負けるといろいろ病理が噴出す仕組みでもあるのも当然のはずだ。
 日本の目から見れば、壮大な競争原理の負の面を見せ付けてもらえる実験をしてもらったと思うが、はたして、教訓を生かしているといえるだろうか。今、日本は過去に戻ろうとしている。
 
 この本には、もう一つ、フィンランドモデルがある。
 短く書くとすれば、新自由主義を上手く消化し、新保守主義を上手くかわしたため、業者委託の金銭腐敗的なテスト会社競争原理主義(?)や、教師への圧力と上に媚びへつらう成果主義が生まれずに、現場に自由と責任をあたえ、やる気をもたらしたようである。これも心理的な問題で、やる気が学力にどう影響するかを、教育現場という括りで示していると思う。
 日本の教育は、興味関心、学習への動機とか生徒の心理的な面もそうだが、教師の心理も軽視しすぎているのではなかろうかと思われた。

面白い内容でした4
教育というのも、その国の経済状態やどのくらいまで成熟された社会であるかと言うのも総合的に見えるのでしょうかね、当然社会的な哲学も非常に関係しているというのもわかりました。 若干、ひっかかる点を見ると、どうしてもイギリスの教育はリーダーを育成するための教育を進めている感じがしました。全体的な教育レベルではないのですが非常に優秀な人材を輩出しているのも確か。
でも、社会の反映と教育は密接な関係を持たせているので、一概にフィンランドがすばらしいから日本に紹介したところで日本の教育自体が変わるのか?若干疑問に思いますが、少なくとも進んだ教育を少し触れて勉強になりました。