商品の詳細
夕庭

夕庭
By 丸山 健二, 萩原 正美

価格:

この商品は、このストアからは購入できません。
クリックしてAmazonでの購入オプションを見る


12 新品/中古商品価格 ¥ 1,107

おすすめ度:

商品の詳細

  • Amazon.co.jp ランキング: #491160 / 本
  • 発売日: 2002-04
  • 版型: 単行本
  • 189 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
孤独の作家・丸山健二が、ペンを鍬に持ち替え独力で作り上げた“至高の楽園”の全貌がここに。

内容(「MARC」データベースより)
弧高の作家が、ペンを鍬に持ち替え独力で造り上げた至高の庭園。後半生を懸けたこの庭を、2年間の四季を通して撮影。「感動と希望に満ちる朝庭を二番とし、官能と陶酔に包まれる夕庭を一番としたい」という思いが溢れる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
丸山 健二
1943年、長野県飯山市に生まれる。メルヴィルの『白鯨』に触発され、通信士として船に乗ることに憧れ、国立仙台電波高に進む。卒業後、東京の商社に勤務するが、66年、『夏の流れ』で文学界新人賞を受賞。同作でその年の芥川賞を受賞し、作家生活に入る。『正午なり』(68年)で帰郷した青年の孤独感を描いた直後、自らも長野県に移住。以後、文壇とは一線を画した独自のスタンスで、テンションの高い創作活動を続ける。とりわけ、詩の文体と散文性を駆使した長篇小説『千日の瑠璃(上・下)』(92年)以降、抽象度の高い意欲的な長篇小説を発表し続け、現在に至る

萩原 正美
1939年、東京に生まれる。61年、日本大学芸術学部写真学科卒業。同年、(株)ライトパブリシティ写真部入社。78年、同社を退社し、フリーとなり萩原スタジオを設立。日本広告写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

ああ、やっぱり5
 丸山健二氏の小説は、初期の頃から読んでいたのですが、『アフリカの光』以降途絶していました。あるきっかけからこの本を入手し、その奥付に「メルヴィルの『白鯨』に触発され、・・・」との記述を目にして、「ああ、やっぱり」と思いました。丸山健二氏の暴力的且つ無法ぶりは定評のあるところかとも思いますが、一見反するように見える作庭への情熱あるいは偏執は、荒ぶる魂を平静に保つための安全弁なのだろうと推察します。小説家としても、対面するにしても恐ろしいであろう人ではありますが、魂の中での平衡を保つために作庭が必要であったことは、この庭を見れば十分に理解できます。

美しく、痛烈。5
丸山健二が自ら手掛けた庭について美しい写真を織り交ぜ語っています。非常に美しい本ですが、同時に、非常に痛烈な氏のメッセージも込められています。プロ・アマ問わず、ガーデニングを手掛ける方にはぜひ一度読んでいただきたいと思うのです。氏のようなレベルまで真摯に、謙虚に、ある種、求道的(?)に誰もが、庭作りに取り組む必要があるとは個人的には思えませんが、それでも、旅館や寺の庭は衰退の一途を辿り、ブームとして幅を利かせている現在主流のガーデニングは、そこから次の高みの段階へ進みそうな兆しはほとんど認められない。と言う氏の言葉は、反省という意味で、時折、真摯に受け止めてみてもいいのではないかと思ったりしました。

「男の」作庭とは4
丸山健二氏の執筆作品は、氏がその時点で熱中しているものを素材にしながら、言い換えればそれらは趣味や道楽ではすまないぐらいに熱中し、執筆と密接に関係して小説がつむぎ出されてきたと思います。氏が熱中してきたものとしては、大型犬との野山の疾駆、オフロードバイク+四輪駆動車、野鯉釣り、そして近年の作庭に至っています。収支一貫して貫かれている精神は、「女こども」に対して庇護を伴う「男の」であり、「安曇野の白い庭」に続く氏の「男の作庭」を存分に知ることができる良書です。