反定義―新たな想像力へ
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #57077 / 本
- 発売日: 2002-02
- 版型: 単行本
- 205 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
同時多発テロに対する報復は、圧倒的なハイテク兵器の導入により無辜の民の殺戮を繰り返し、歪められた報道は、戦場の真実を覆い隠す…命の価値、富、情報、すべてが「非対称」のこの世界の実相を9.11は暴いた。「テロを支持するか、否か」。AorBの排中律に世界中の知性は屈し、あらゆる哲学が終焉をむかえ、宗教は沈黙する。人類史上未曾有のこの状況下をどう生きるか?アーティストとしていち早く『非戦』のメッセージを発した坂本龍一氏と、単身アフガンに飛び、戦場の悲惨をつぶさに見た作家・辺見庸氏がとことん語り尽くした、新世紀初頭、もっとも重要な対話。
内容(「MARC」データベースより)
同時多発テロ直後に「非戦」のコメントを出した坂本竜一とアフガンの現場をつぶさに見た辺見庸との熱い対話。哲学と宗教の死とアメリカの傲岸を直視し、今後の世界観を語り尽くす。
カスタマーレビュー
無題
知らないでいることは残酷なことです。情報や命の価値が対称でないこと、私たちが「知っている」と思い込んでいること。もはやこれまでのような戦争ではない、デジタル化された武力攻撃。アメリカが自ら「新しい戦争だ」と言ったのは、こういうことだったのかと皮肉に思いました。
石を拾うこと、そして・・・
911を基点に、世界の非対称を糾弾する対談である。情報と資本の不均衡、戦争の商品化。ひたすら富む者、ひたすら飢える者との両極。911はアメリカが象徴するものをさらけ出した。つまり19世紀のイギリスにおける自由主義的帝国主義である。市場を開示しない国は暴力的にやっつける。そして生まれる絶対零度の貧困。しかしそれらに対抗する術が見えてこない。
共産主義、社会民主主義、ほとんど全ての思想、知識人が死に絶え、言葉が死滅した。代わって宗教的原理主義が隆盛している。宗教的原理主義に則る限りテロも国家も大差ない。不合理ゆえに我信ずるというわけだ。今年はデリダが死に、ソンタグが死んだ。
坂本、辺見の両氏によれば、かつて民主主義が存在したためしなどないという。ではどうすればいいか?
まずは20世紀の死者に思いをはせることだという。この対談は石を拾う光景を思い浮かべさせる。死ぬということは石ころのように絶対的なファクトだ。世界を歩いて、ひとつひとつ石を拾うこと。そして、その石をどうするか?
これからは各人の想像力によるが、私は権力者に投げつけることにした。思い切り、力を込めて。
ラディカルな「問い」
この本を初めて読んでから、もう2年も経つ。この間の世界情勢は、坂本・辺見両氏の危惧が先鋭化したものだったと思う。米国やそれに追従する各国の「論理と心理」を、両氏は最もラディカルに見ていたことを痛感する。世界情勢などに全く興味がなかった僕としては、本書で知った事実と、それに対するものの見方がとても新鮮で、それ以降の学習がスムーズに進んだように思う。今読み返しても当時の感動はないけれども、本書が僕の出発に加速度を付けてくれた―それも「面白さ」という加速度を―ことは記憶に焼き付いている。




