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ゼラニウム

ゼラニウム
By 堀江 敏幸

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  • Amazon.co.jp ランキング: #317118 / 本
  • 発売日: 2002-01
  • 版型: 単行本
  • 180 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
水と女と静謐なユーモア。日常の揺らぎを転写する、あたらしい散文のかたち。

内容(「MARC」データベースより)
黒革レーシングスーツ姿で事故に死した女、頭の鈍い老婦人、黄色いワンピース姿のフィリピンメイド…。どこか変な女たちを静謐なユーモアで描いた短編集。標題作「ゼラニウム」を含む6篇を収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
堀江 敏幸
1964年、岐阜県生まれ。作家・仏文学者。現在、明治大学助教授。1999年『おぱらばん』(青土社)で第12回三島由紀夫賞受賞。2001年『熊の敷石』(講談社)で第124回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

4
そこはかとなく漂う情感。緻密な描写。静かな日常のなかに瞬く、人という現象。
妥協というものを極力排し、そうとでしか書きあらわすことしかできない書き手の業のようなものを感じます。
真摯なる文章作品。

香るような名文5
どうしてこんな言葉使いができるのだろう。
冒頭の短編「薔薇のある墓地」の数頁で私は、そのいぶし銀のような表現の積み重ねに、絶望的な憧憬を感じざるを得なかった。現代の日本にこれだけ言葉の使い方において想像力に富んだ、繊細な神経の作家がいるのかと思うと、何か救われるような心地さえする。
久しぶりに日本語を読む喜びを堪能した。

展開は面白い、文体と設定はいまいち。3
理屈っぽい中年男性の主人公がああでもないこうでもないと言いながらも、結局流されるままに体験したことを話しているような文体には少々辟易。主人公の周りに常に女性が出てきて、主人公に好意を持っているかのように振舞う設定も、都合のいい妄想系。

でも、フランスの町の雰囲気はよく書けていると思うし、それが作品全体をただの中年男の妄想独白になるところから救っている。話の展開は面白いので読み進められます。終わり方はエリアーデの影響があるのかな?という感じもします。