企業再生の基礎知識 (岩波アクティブ新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #259231 / 本
- 発売日: 2003-01
- 版型: 新書
- 180 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
バブル崩壊後,企業の倒産のありようは大きく変わった.金融環境の激変,企業再生手法の多様化のなかで,企業資産の劣化を防ぎ,迅速な再建を行うことは,雇用を守ることにもつながる.法曹界の倒産事件第一人者が,近年の倒産法制改革を中心に,企業再生に関わる基本的な情報を,データや事例を交えてわかりやすく解説する.
内容(「BOOK」データベースより)
法律、会計、経営の専門知識がなくてもわかる「事業再生」。手形の多用と不動産担保中心金融が「日本型倒産」を作った。これからは収益性重視と外部からの監視の時代になる。日本でも育ちつつある事業・企業の再生ビジネス。ガイドラインに基づく私的整理のポイントを紹介。民事再生法、改正会社更生法もすっきり解説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高木 新二郎
産業再生機構・産業再生委員長、中央大学教授、法学博士。1963年弁護士登録。’88年裁判官任官(弁護士任官第1号)。東京地裁判事、山形地家裁所長、新潟地裁所長、東京高裁裁判長を歴任。2000年独協大学教授(退職)、弁護士再登録、協栄生命保険更生管財人。’01~’02年、経済産業省の「企業法制研究会」委員長として会社更生法や担保法の改正提言をまとめ、全銀協、経団連などが組織した研究会座長として「私的整理に関するガイドライン」を作った。’02~’03年、専門家アドバイザーとして大企業の私的整理に関わり、「事業再生研究機構」「全国倒産処理弁護士ネットワーク」「事業再生人材育成センター」「事業再生実務家協会」の創設に関わり理事長などに就任。経産省の早期事業再生研究会委員長として「早期事業再生ガイドライン」の策定に関わった。American College of BankruptcyのForeign fellow、International Insolvency InstituteのBoard of Governorsのメンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
事業再生を勉強するなら、まずこの本か
流行の「事業再生(民事再生)」の入門書としてはよくまとまっており、いい本であると評価できる。著者は、「事業再生」を手がける弁護士としては草分けと言えよう。
ちょっとした工夫(債務カット、事業リストラ)で、企業が再生するのであれば、株主も従業員、さらには取引先、ユーザーも助かるわけで、それを可能にするファイナンス方式(DIP、DES(デット・エクィティ・スワップ))や専門家(ターンアラウンド・マネージャー(いろいろな経験ができそうでおもしろそうな職業である))、再生ファンド(ファンドが設立したSPCがDESにより「債務の株式化」された株式を取得し、株主として再建を実施する)の登場は、日本経済マクロで見ても意味のある話といえるだろう。
また、倒産法制の変化についても語られる。和議法の廃止により登場した日本版チャプターイレブンである「民事再生法」(2000年4月〜)が果たした役割や裁判所が私的整理に熱心になった点が語られる。
なお、2006年1月に出た「事業再生」(岩波新書)では、本書出版後の状況(産業再生機構)についても記載がされている。
しかし、考えてみれば、DESとは、貸借対照表の「他人資本」が「自己資本」になるということで、テクニカルには分かるが、貸借対照表上の「負債」と「資本」が簡単に行ったり来たりしていいものかというのが素朴な疑問。これについては、実質的には、債務を帳消しにする代わりに、それに見合った出資を同時に行ったという理解になるのだろうか。あと、「債務の株式化」だが、債務に見合った発行株式数はどうやって決めるのか(特に非上場の場合)、誰か教えて欲しいものである。
産業再生機構の委員長かく語れり
産業再生機構の委員長にご就任された高木氏の著書。高木氏と同じく産業再生機構にご参加される田作氏は昔ニューヨークの会合でばったり出会い、日本にもターンアラウンドのスペシャリストが必要だという共通の認識をもたれていたそうだ。そんな両氏だが、高木氏が企業再生という著書を出されているのに対し、田作氏は事業再生という著書を書かれているところが興味深い。
肝心の内容であるが、著者の長年の経験に裏付けられた生々しい内容も散りばめられている。マスコミではあまりかかれない事であるが、企業再生(特に中小企業の場合)と暴力団とは切っても切れない関係になることを痛感した。また著者が纏められた私的整理ガイドラインについても解説されている。
基礎知識を得るには適している
企業再生に関する知識を新書版のコンパクトな分量につめこんでおり、私のようなズブの素人にとっては、基礎的な知識を得るのに役立った。
ただ、他のレビュアーさんが産業再生機構の経歴など著者の実務経験を強調しておられ、その面の「具体的な」「なまなましい」話を期待していたが、その面は以外に少なく、オーソドックスな入門書という印象。
まじめに「知識を得たい」入門者には好著。「ちょっとした興味で、興味深い話のネタを仕入れたい」という人には向かない。




