地元学をはじめよう (岩波ジュニア新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #66607 / 本
- 発売日: 2008-11
- 版型: 新書
- 213 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
いきいきした地域をつくるために何が必要なのだろう?地域のもつ人と自然の力、文化や産業の力に気づき、引き出していくことだ。それを実行するための手法・地元学は、いま全国各地で取り組まれ、若い人たちも活発に動いている。調べ方から活かし方まで、自ら行動して地域のことを深く知るのに役立つ1冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
吉本 哲郎
1948年水俣市生まれ。宮崎大学農学部卒業。1971年、水俣市役所に入る。都市計画課、企画課、環境対策課課長、水俣病資料館館長をへて、2008年退職。現在、地元学ネットワーク主宰。国内外で、地元に学んで人・自然・経済が元気な町や村をつくる地元学の実践にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
風と土の巻き起こすもの
これまで日本近代史の中には、何度か民衆から学問を立ち上げようという試みがあった。柳田國男の『郷土研究』がそうだったし、鹿野政直の民間学がそうだった。それはそれとして興味深いものではあったのだが、その目的が学問に寄与することを想定する点で、ある種の限定性を担っていた。
吉本哲郎さんの地元学がこうした民俗学や人類学の手法を使いながらも大きく異なるのはその目的である。「地元学は、三つの元気をつくることをめざしています。人が元気で、地域の自然が元気で、経済が元気であることです」。こうして地元学は今やあちこちで疲弊したかに見える地方自治体を元気づけるきっかけづくりの手法として引っ張りだこの「学」となった。狭義の学問から「学び」が解き放たれたと言っても良かろう。
本書は、地元学の概要を伝える「1章 地元学ってなんだろう」、具体的な手法を紹介する「2章 地元学のすすめ方」、地元学の母体となった水俣の「3章 地元学ことはじめ」、国内のみならずベトナムにも広がったり、短な人生史も挿入した「4章 広がる地元学」、広がりが空間的にだけでなく、世代的にも深まった「5章 地元学で育つ若者たち」からなっており、重要なポイントは何度か繰り返して強調されるところが良い。
シリーズはジュニア新書なので、これまでであれば、中学生くらいがターゲットの新書であったのだろうが、大人の私が読んでも教えられるところが大きかった。興味深いのは、「地元学」という名前にも関わらず、その存在が大きく外の視点からの地元学、「風の地元学」にも開かれているということである。実際、著者自身が水俣の外で見聞を広げ、この地元学を育てていった体験から出てきた認識であろう。またベトナムでの地元学で、その成果が政府に伝わりにくかったという箇所も興味深い。もしかしたら、こういうところに、「外への地元学」が吹く余地があるのではなかろうか。
さぁ、地元学を始めよう!
調べて、深く考える。これしかない!
吉本さんは水俣の人。魚の町だった水俣で水俣病が発生。1954/6ころねずみが急増、ねこが狂い死にして生態バランスがくずれる。これが病のはじまりの気づきだった。
偏見、差別のある町になっていた水俣の活性化の活動をしていった。
立ち上がるためには、3つの弱さをこえなければならない。
つくる弱さ、考える弱さ、調べる弱さ
・自分で調べないとくわしくならない
・あるものをさがしたら、それはどういうことか、深くかんがえよ
・発想力弱い あるものを新しくくみあわせる
つなぐ、かさねる、はぐ
調べるためには、ある程度の体験してないと、質問ができない、なぜの問いも生まれない
いまの若者の生活体験不足に注意を喚起。
未来問題解決プログラムのテキストとして有用。
今の水俣は昔と違う
親父の実家は水俣市の隣にある津奈木という町。小さい頃親父の実家に遊びに行ったあと、友人にこれを説明するのに骨が折れた。水俣市といえばみなすぐにピンとくるがそれはいやな事だった。「地元学をはじめよう:吉本哲郎」を読んで少しだけルーツに近づけた気がしたのと、再生しつつある水俣、環境問題に関しては素晴らしい活動をしている水俣という面を知った。
本当に伝えたいことは町・村おこしとしての手法なのですが、違う目でも読んでみました。





