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いま平和とは―人権と人道をめぐる9話 (岩波新書)

いま平和とは―人権と人道をめぐる9話 (岩波新書)
By 最上 敏樹

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  • 発売日: 2006-03
  • 版型: 新書
  • 223 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
二一世紀に入っても武力紛争や大規模な人権侵害は止むことがなく、暴力と憎悪の連鎖が続いている。そして世界には、新たな分断線が引かれ始めた。いま、平和を築き上げるために、国連や国際法そして市民には何ができるのだろうか。いかにすれば、人間は対立を超えて真に和解できるのか。人権と人道の時代を迎えるための条件をさぐる9話。

内容(「MARC」データベースより)
21世紀に入っても武力紛争や大規模な人権侵害は止むことがなく、暴力と憎悪の連鎖が続いている。そして世界には、新たな分断線が引かれ始めた。いかにすれば、人間は対立を超えて真に和解できるのかを探る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
最上 敏樹
1950年北海道生まれ。1974年東京大学法学部卒業。1980年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。国際基督教大学教授、同大学平和研究所所長。専攻は国際法、国際機構論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

「平和」をめぐる基本的論点5
「平和」とは何か。どうすれば「平和」になるのか。

こうした問題を考えるにあたっての基本的な論点が網羅されている、コンパクトでよくまとまった「平和」入門である。著者自身は国際法や国際機構論の専門家であり、基本的にはその観点から議論が進められていく。とは言え、必ずしも法律論・制度論に終始するのではなく、その中にあっても、さらに広い「平和学」としての立場を志向していることが感じられる。

誠実で流麗な文体で綴られているので、読み通すことにそれほど苦労はしない。入門書として使い勝手のいい一冊である。

なにをもって「平和」とするか5
「平和」にはさまざまな側面があり、テーマとしては非常に難しいものである。
しかしそれが平易に書かれている。
戦争がない状態が「平和」なのではなく、貧困などの構造的暴力の存在も、平和を脅かすものだと考えている。
その内容は厳選され、それぞれが密接に関わりあっているということがよくわかる。

また現在の国連ができることの限界に触れ、どういった事情でそれが限界となっているのか、また今後の国連の可能性にも触れている。
高校生にも読める良書。

「平和」について思考を練り上げる一冊5
■「いま平和とは」(NHK人間講座/2004年秋)のテキストが再構成され、
<人権と人道をめぐる9話>の副題を付して、
新しく岩波新書から出版されたものです。
編集部によれば、平和という未完の課題をしっかりと見据えて、
未来をしなやかに展望するこの本が、
まさに新書1000点の節目の巻にふさわしいと思い選んだとのこと。

約5割増しの加筆になったと著者がいっているが、
テキストと新書の章立てを比べてみると、
・第6話 平和と人権と市民たち――市民社会の世界化へ
・第7話 核と殲滅の思想――人間の忘却としての平和破壊
・第9話 隣人との平和――自分を閉じ込めてはならない
あたりを中心に、新しく書き起こされています。  

■なお「テキストに盛り込んだ内容はできるだけ残し・・・」といっておられるが、
テキストにあって新書に無いものがあります。。
テキストでは叙述に関連し多くの写真が掲載されていたにもかかわらず、
新書では各章ごとの初めのペ−ジに一枚ずつ掲載されているのみ。
テキストの中で強烈なメッセ−ジを発信していた写真がなくなっているのが、
とても残念です。
 それだけにかつて放映された際のNHKのテキストは、
その映像とともに、新書には無い独自の価値があると思います。