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戦後政治史 (岩波新書)

戦後政治史 (岩波新書)
By 石川 真澄

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  • 発売日: 2004-08
  • 版型: 新書
  • 287 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
定評ある旧版に刊行後一〇年の動き(山口二郎・北大教授補筆)を加えた最新版。現代日本の政治の波瀾に満ちた軌跡を簡潔・的確に記すとともに、衆参両院の全選挙結果を収める。記憶されるべき政治家たちの言動、くり返された政党の離合集散、さまざまな政策とその帰結…。この六〇年の事実こそは、未来への確かな道標となろう。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石川 真澄
1933‐2004年。1957年九州工業大学機械工学科卒業、朝日新聞社に入り、編集委員(政治担当)などを歴任した後、新潟国際情報大学教授、桜美林大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

コンパクトな戦後政治史の概説書5
コンパクトな戦後政治史の概説書として好評だった旧版の改訂版です。

旧版は終戦から村山内閣成立までの流れをまとめていましたが
2004年7月の参院選挙までのおよそ10年が補訂されています。
分量にしておよそ30Pほどになります。
著者の体調不良により山口二郎北大教授が補訂部分を執筆されています。

「どんなことがあったかをコンパクトに記録することを第一義にしている」という
方針で書かれているので、戦後政治史について知識がある読者ならば
物足りなく感じることがあるかもしれません。
逆に大学を世界史で受験して、日本史について詳しくない大学生などには
知識補充用に最適な本ではないでしょうか。
(私も大学1年のときに政治学の担当教授から本書(旧版)を薦められました。)

石川氏は新聞記者出身で、山口教授は政治学者です。
山口教授が執筆した部分の方が、やや政治学を意識して書かれていて
また分析的記述が多いように思いますが、全体として違和感はありません。

本書冒頭は石川真澄氏の絶筆4
他のレビュアーの方が指摘されているように、戦後日本政治史の概説書として定評のあった『戦後政治史』の、実質的には三度目の改訂版となるのがこの本だ。(著者は本書出版の直前に逝去)

著者がいかにも新聞記者出身らしく、国政選挙における各党の動向を議席数・得票率などの具体的データを交えつつ比較的詳しく記述しているのが一つの特徴だろうか。
「どんなことがあったかをコンパクトに記録することを少なくとも第一義に」考えて執筆したということだが、新たに加えられた山口二郎北大教授の担当部分には、より書き手の政治的スタンスが記述に反映している、との印象も受けた。特に小渕内閣以降の国政の変容は、冷静に記述するにはまだまだ生々しいものなのかもしれない。

元々この種の本は読んでいて「楽しい」というものではあまりないし、ある程度戦後史の予備知識のある人でないとポイントがわかりにくい部分もあるように思う。
一通り戦後史を勉強した人が知識を整理しながら読むのが一番いいのではないだろうか。

優しき記者の眼、孤軍奮闘する学者の慨嘆3
 本書の評価は一般には高いようだが、少し文句を言ってみる。第一に巻末の60頁にわたるデータは数字だけで判りにくく事実だけで流れが全く追えない、第二に後半の数章を急逝された著者に変わって山口二郎氏が加筆されたようで自民党政治に対する揶揄と野党の不甲斐なさへの憤慨が記事に対し妙に否定的な記述になってしまっている、第三に戦後の政治史の総体を新書に収める以上ある程度記事内容は取捨選択されているはずであるがどの程度偏りがあるのかは判らない。読み比べるべき類書に星浩氏の『自民党と戦後』(講談社現代新書)が出ている。同書よりは本書は内容も濃く充実しているものの、本当に戦後政治史、自民党の戦後史を知るにはこれでは全く不十分だと思う。自民党政治は崩壊した、張り子の虎にすぎない、自民党政治は終わったのだ、・・・散々そういう議論を私たちは聞いてきた。ところが、郵政解散後メール問題に至るまで自民党政治はどっこい健在であり、寧ろそれに対するやるせなさから終わっていないもの(戦後政治)をさも終わったかのように、終わってしまったと思いたいという願望だけが強すぎてあのような非現実的な表現になるのだと思う。自民党以下戦後ずっとあった旧野党を含む旧弊が影も形も無くなって新しい政党、新しい政党政治に生まれ変わるまで、戦後の陥穽からはそう簡単に脱しきれないのだということを示しているような気がしてならない。