自白の心理学 (岩波新書)
|
| 価格: | ¥ 735 1500円以上は送料無料 詳細 |
発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #76689 / 本
- 発売日: 2001-03
- 版型: 新書
- 208 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
身に覚えのない犯罪を自白する.そんなことはありうるのだろうか? 心理学の立場から冤罪事件に関わってきた著者が,甲山事件,仁保事件など,自白が大きな争点になった事件の取調べ過程を細かに分析し,「自分に不利なうそ」をつくに至る心のメカニズムを検証する.
内容(「BOOK」データベースより)
身に覚えのない犯罪を自白する。そんなことはありうるのだろうか?しかもいったんなされた自白は、司法の場で限りない重みを持つ。心理学の立場から冤罪事件に関わってきた著者が、甲山事件、仁保事件など、自白が大きな争点になった事件の取調べ過程を細かに分析し、「自分に不利なうそ」をつくに至る心のメカニズムを検証する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
浜田 寿美男
1947年香川県に生まれる。1976年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、花園大学社会福祉学部教授。専攻は発達心理学および法心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
難しい専門知識不要の冤罪メカニズム解説書
本書のタイトルには「心理学」の文字が見られるが、扱われている事柄の性質上、どちらかといえばジャーナリスティックな仕上がりとの印象を受ける。
「身に覚えのない犯罪を告白する」という心理は、通常の生活状況に置かれたわれわれには想像すらできないことであろう。本書は、公権力を前にして、そうした状況へと人が追いやられてしまう心のメカニズムを説いたもので、実際にこれまでマスコミで話題になった数々の冤罪事件を例に解説を加えて行くという体裁を取っている。
本書のメッセージが学問的な関心を越えて、社会を生きるわれわれに強く語りかけるのは、自白と冤罪に関する冒頭での筆者の強い問題意識を基礎として話が展開されて行くからであろう。自白至上主義ともいえる現在の警察の体質がいかに簡単に冤罪事件を生み、一度この循環に乗ってしまえば、今度は無罪を勝ち取ることがどれほど困難であるかについて、心理学者の視点を交えて明らかにしてくれる。
難しい専門知識は必要ない。本書を読めば、世の中に対する関心を持たれている方であれば、素直に自白へと人を導くメカニズムが理解できるではずである。また、代表的な冤罪事件の背景についても詳しく記述されているので、そちらの方に関心を持たれている方にも役立つ一冊であろう。
なぜ被疑者は虚偽自白するのか
冤罪を引き起こす原因の一つとして、被疑者による虚偽の自白がある。
通常私たちは、真犯人でない者が自ら真犯人であると自白するとは考えない。
自らに不利な嘘をつく理由がわからないからである。
この背景には、嘘は自分の利益のためにつくものであるという常識がある。
しかし、筆者はこのような常識を否定し、関係モデルにおける<そそのかすー支える>という嘘の構図を提唱する。
心理学者が虚偽自白のメカニズムに迫る好著!
冤罪の構造
題名にある「自白」とは「嘘の自白」のことである。
なぜ、無実のはずの人が嘘の自白をしてしまうのか?
自分に不利となるような自白をなぜしてしまうのか?
そして、尤もらしく見えてしまう嘘の自白はなぜ真実に見えてしまうのか。
この本はそのような「嘘の自白」の構造を追求した好著である。
宇和島事件、甲山事件、仁保事件、袴田事件の4つの冤罪事件を題材に嘘とはなにか、なぜ嘘をつくのか、どうして嘘の自白は一見尤もらしく見えてしまうのか、それらの嘘の自白を見破るための方法といった問題を論じていく。
一度放たれた言葉は一人歩きする。
一人歩きし始めた言葉は周囲の人々の思惑を吸い取って過剰に成長する。
そこに冤罪が発生する余地がある。
尋問に圧迫が存在するのは致し方ないことである。
無実であってもその場を逃れたいために嘘をついてしまう人は今後もいなくなることはないだろう。
これから必要なこと、それは嘘の自白を見抜くことだろう。自分を有利にするための嘘だけではなく、自分を不利にしてしまう嘘もある。どちらの嘘であっても真実を覆い隠していることには変わりはない。真実を明らかにするために嘘を見破る力が必要である。





