過労自殺 (岩波新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #255492 / 本
- 発売日: 1998-04
- 版型: 新書
- 210 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
「こんな部下で申し訳ありません.命に代えておわびします」.不況下の過重労働とリストラの中で,仕事のゆえに死を選ぶ勤労者が増えている.職務に忠実な彼らを極限まで追いつめる組織の論理と社会の構図,過労死として労災補償を求める遺族に厳しい労働行政の現実などを,多様な事例に即して分析し,防止策と善後策を具体的に示す.
内容(「BOOK」データベースより)
不況下の過重労働とリストラのなか、仕事が原因で死を選ぶ勤労者が増えている。責任感が強く職務に忠実な彼らを極限まで追いつめる組織の論理と社会の構図、過労死として労災補償を求める遺族に厳しい労働行政の現実などを、事例に即して分析し、防止策と善後策を示す。
カスタマーレビュー
したたかに考え、行動せよ。自分と家族の命を守ること
レビューア自身の理解と解釈により再構成したものを、一つご紹介いたします。本書に出会うための一つのきっかけにしていただけたらと思います。
【したたかに考え、行動せよ。自分と家族の命を守ること。】
(1)まじめに几帳面に、強い責任感をもって一生懸命に仕事をする、このことは確かに大切で価値のあることだ。しかし、大きな時代の流れとその中に置かれた企業の厳しい状況の中で、自分で自分の命を守ってゆくためには、会社の論理の正当性を疑って、企業の実態を見極め、場合によってはしたたかにウソをついたり、逃げたりすることも必要である。これは、手放してはいけない武器である。
(2)人間の命と健康は、同僚や上司、取引先への義理を守ることよりも、はるかに尊い価値を持っている。現実には、風邪をひいているのに無理をして働くことが、高く評価されるような風潮が、根強く残っている。そして、健康を第一に行動すると「自分勝手」という評価を受けてしまうことが多い。しかし、人間の命と健康の大切さを、よく考えてみること。
(3)もし本当に、あなたの職場が人員と時間に余裕がない環境であり、それが個人で解決できる問題の範囲を超えているのならば、自分をギリギリまで追いつめてしまう前に、休暇を取得すること。もしかしたら、大事なときにあなたが欠勤したことにより、職場に大きな混乱が発生してしまうかもしれない。また、一時的には職場での反感を呼び、あなたの評価も下がってしまうかもしれない。しかし、このことであなたの命は守られ、また職場の中の矛盾を顕在化させたことにより、あなたの事例が職場の環境を変え、多くの人を救うきっかけになるかもしれない。
(川人博(1949-))
※注意:明示的に引用している場合以外は、すべて「未来のための哲学講座」主宰者の理解と解釈により再構成した内容です。
過労自殺特異な社会現象ではありません。
日本社会では欝の症状や過労自殺された方を「精神が弱い者=負け犬」の一言で片付けてしまう風潮がある。現在、日本の企業の中で労働者メンタルヘルスについて関心が以前よりも高まっているが、メンタルヘルスの本質は日本の社会・企業における会社本位体質である事が判るであろう。
これは決して、特異な事ではなく誰もがこのスパイラスに入り込んでしまう可能性がある。それをどのように切り抜けるか・・・ちょっと疲れたら、家族にも是非一読してもらい精神面での協力を得、スパイラルから切り抜けてもらいたい。
現代を生きる勤労者の必読書
技術の進歩、情報化、国際化、効率主義、市場主義・・・
様々な要因により、忙しさを増している現代社会に生きる者の多くが直面する可能性のある過労死問題について、実例、現状分析、解決への処方箋を示した良書だ。
個人の生活や心身を犠牲にし、組織の一員として勤勉に働くわが国の多くの勤労者にとって、果たしてそれでいいのか、健全な職場とはどのようなものなのか、自らのあり様を鋭く考え直すきっかけを与えるとともに、過労の渦中にあって心身のバランスを失っている者への救いともなりうる一冊である。





