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クオ・ワディス〈上〉 (岩波文庫)

クオ・ワディス〈上〉 (岩波文庫)
By シェンキェーヴィチ

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  • 発売日: 1995-03
  • 版型: 文庫
  • 355 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
ローマ―この頽廃の都では恋など懶い日々のほんの一興。だが、ウィニキウスは心のすべてを傾けた。相手はリギ族王家の娘、人質の身の上、そしてキリスト教徒だった―。ヘレニズムとヘブライズムの拮抗を背景に、壮大な歴史ロマンの幕が上がる。


カスタマーレビュー

Silknight15
この本のような、「優れた翻訳者がセンス良く訳した本」が増えますように!
あんまり良い小説だったので、初めてレビューを書く気持ちになりました。
「腐敗皇帝ネロと醜怪側近たちが統治するローマ帝国を舞台にして、主人公マルクスは波乱万丈の人生を送ります」
老いも若きも男も女も楽しめる、大ロマンス&スペクタクルアクション小説です。
登場人物たちが映画を見るようにイキイキと描かれており、展開もわかりやすく、文章構成の見事さに感嘆させられます。
この面白い小説には、キラキラした表現の組み合わせから成る素敵な描写がしょっちゅうでてきますが、その良さを失わせることなく美しい日本語に翻訳された訳者に乾杯!

息を呑む壮大な歴史絵巻5
キリスト教徒迫害の激しいネロ帝の治世を舞台にした歴史小説。
主人公の青年は、異民族でしかもキリスト教徒の少女に恋をするが……。
架空の人物に加え、ペトロニウスなどの実在した歴史上の人物も生き生きと描かれており、
古代ローマの世界に引き込まれること請け合い。
この小説は、作者が、大国の支配化におかれた故郷の、虐げられた民をキリスト教徒に
重ねて描かれたもの。そのあたりの事情を知って読めば、感動も倍増します。
さらに、帝政ローマや初期キリスト教などの知識を知って読めば、それがさらに倍になります。

う~ん さすがノーベル文学賞作家の小説だ5
近年読んだ小説の中では、まず間違い無く3本の指に入ります。1ヶ月かけて、じっくり黙想しながら楽しみました。

過去映画化もされているようですが、読み進むにつれ、「これは映画では無理かも。。。」と思いました。殉教シーンのあまりのリアルさと、登場人物の心の動き・変化は、映像ではとても表現しきれないと思います。

特に、若きウィニキウスがキリスト教を受け入れ変えられて行く過程、博学のペトロニウスと、皇帝ネロ、皇后ホッパエア、元老院議官らとの緊迫したやりとりなどは、この小説のリアリティーを支えています。

同じ殉教もので三浦綾子さんの「細川ガラシャ夫人」を読んだ後、長崎の26聖人記念館へ思わず行ってしまったように、近くローマ・アッピア街道にある「クオ・ワディス教会」へ行くことに決心しました!