商品の詳細
ドン・キホーテ〈前篇3〉 (岩波文庫)

ドン・キホーテ〈前篇3〉 (岩波文庫)
By セルバンテス

価格: ¥ 798 1500円以上は送料無料 詳細

発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp

14 新品/中古商品価格 ¥ 58

おすすめ度:

商品の詳細

  • Amazon.co.jp ランキング: #42719 / 本
  • 発売日: 2001-02
  • 版型: 文庫
  • 399 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
前篇の舞台,16世紀から17世紀のスペインの片田舎で,意気軒昂たるドン・キホーテが「冒険」を演じているとき,そこには,実は何ひとつ変ったこと,非日常的なことは起っていない.彼の狂気が気だるく弛緩した田舎の現実を響き高くも勇壮な現実に変え,「驚嘆すべき,前代未聞の,目覚ましい冒険」を現出させる.(前篇完結)

内容(「BOOK」データベースより)
一六、七世紀スペインの片田舎で、意気軒昂たるドン・キホーテが「冒険」を演じているとき、そこには、実は何ひとつ非日常的なことは起こっていない。彼の狂気が、けだるく弛緩した田舎の現実を勇壮な「現実」に変え、目覚ましい「冒険」を現出させる。


カスタマーレビュー

こなれた訳の「ドン・キホーテ」5
ちくま新書版で挫折してしまった「ドン・キホーテ」。この岩波文庫版は読みやすくて、まあ膨大な本なので、まだ読了しているわけではないですが、暇な時に手にとっては爆笑しています。それにしてもドストエフスキーなどの文豪やヘーゲルなどの哲学者といった大思想家でセルバンテスに言及しないものはいないと言われるほど、のちの近代・現代文学への影響力は圧倒的なものがあるのに、一般に原作そのものがあまり読まれることがないので、少し残念な気持ちがします。本作品自体は分量はありますが、別に難しい本ではないので出来ればもっと多くの方に手にとって欲しいです。訳者である牛島信明氏が書いた案内書「ドン・キホーテ 神に抗う遍歴の騎士」が中公新書から出ています。それと同じ中公新書の「物語スペインの歴史」も作者セルバンテスの生涯に詳しく触れているので、併読されると良いと思います。

前編の終わり5
前編と後編は別の作品です。この三巻目で、ドンキホーテは故郷の村に連行され、そこで前編の終了というわけです。
ほとんどの人が後編も読むだろうと思いますが、ひとまず三巻目まで読むだけでも不満は感じないだろうと思います。

牛島訳はよくできてはいるけれども、それでも原書の音楽性を伝えていない5
牛島訳を読んだ後で、スペイン語の原典にあたって読み比べをしている。日本語訳で粗筋をつかんでからスペイン語に挑戦するという省エネ読解法でやっている。

セルバンテスの文章は流れるような響きがある。よくできた音楽を聞いている感じがする。残念なことに、牛島訳は、このリズムを日本語に移しかえせてはいない。まあ、こんなことができる翻訳家はほとんどいないだろうけれど、戦前の上田敏京都帝大教授の力量には感服した。

『海潮音』で有名な上田教授がスペイン語の『黒瞳』を和訳していた。一行ごとになるほどと感心しながら、読んだ覚えがある。私が学部の学生だった40数年前のことてある。

森鴎外と上田敏がスペイン語の音について論争をしていたので、興味半分で2人の論文読んだことがあるけれど、2人ともスペイン語会話ができない人のようで、とんちんかんなスペイン語の音声に関するやりとりであった。有名な人でも完璧ではないということだ。

批判は、いくらでもできるが、私もセルバンテスの文体の持つ香りを日本語に移すことはとうていできない。イタリア語の諺にあるように「翻訳者は反逆者」である。
読者諸氏は、できるだけ早い機会に、セルバンテスが書いたスペイン語の原典にあたるよう希望する。スペイン語がわからなければ、勉強してほしいと切に思う。