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六号病棟・退屈な話(他5篇) (岩波文庫)

六号病棟・退屈な話(他5篇) (岩波文庫)
By チェーホフ

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  • 発売日: 2009-11-13
  • 版型: 文庫
  • 391 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
世間的名声を得た老教授。だが、その胸の内は…。空しさと無力感―わびしい気分で綴られた手記の形をとる「退屈な話」。正気と狂気、その境界のあいまいさを突きつけて恐ろしい「六号病棟」。他に、「脱走者」「チフス」「アニュータ」「敵」「黒衣の僧」を収録。医者としてのチェーホフをテーマに編んだアンソロジー。


カスタマーレビュー

自己の欲求と社会的要請との相克3
社会的には名声を得ながらも自分では人生の意味を見出せない教授を描く「退屈な話」、狂気と正気の区別が付かなくなる精神科医を描く「六号病室」の二作品を収録。

どちらも、平穏な生活がじわじわと崩れさっていく人の姿を描きます。そこには自己の欲求と社会的要請との相克があり、そのバランスがほんの少しズレただけで奈落の底に落ちてしまう危険性と隣り合わせに生きる、人間の社会的存在としての立場の危うさが垣間見えます。人間は社会的存在として規定されていればこそ、完全に好きなようには生きられない。その息苦しさに耐えることが生きることなのだ、そんなメッセージを受取りました。

人物描写、感情描写の素晴らしさは相変わらずチェーホフならではでしょう。そうした感性が、訳文になっても損なわれないのはやはり元のテキストが優れているのでしょう、翻訳だということを気にせずに読むことができます。

退屈でない話5
この両作品に私はかつてひどく感激した。有名な桜の園やかもめなどの戯曲よりも私には近しい作品だった。また少し年を取ったらもう一度読み直したいと思っている。

タイトルの通り2
 少々退屈でした。両方の話とも、ニヒリスティックなところが口に合いませんでした。