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アンナ・カレーニナ〈上〉 (岩波文庫)

アンナ・カレーニナ〈上〉 (岩波文庫)
By トルストイ

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  • 発売日: 1989-11
  • 版型: 文庫
  • 441 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
アンナは兄オブロンスキイの浮気の跡始末に、ペテルブルグからモスクワへと旅立った。そして駅頭でのウロンスキイとの運命的な出会い。彼はアンナの美しさに魅かれ、これまでの放埓で散漫だった力が、ある幸福な目的の一点に向けられるのを感じる。


カスタマーレビュー

恋愛小説の傑作5
アンナカレーニナをトルストイの作品として論じる知識はございませんが、最も心に響いた恋愛小説のうちのひとつです。

美貌と女性らしいやさしさに満ち溢れたアンナはかわいい息子に恵まれ平和に暮らす貴婦人。読みながらうらやましくなってしまうような素敵なヒロインです。ところが、周りから見たら何不自由ないと思われるアンナも夫以外の男性を愛したことから大変な苦悩に襲われることになります。

夫以外の男性を愛した、という表現が的確かどうかわかりません。なぜならアンナが大切な息子の父親である夫を本当の意味で愛していたとはいえないからです。本当に人を愛することを知らぬまま結婚し子供を授かり、後に真の恋愛を知り苦しむアンナに同情を覚えました。当時のロシアでは離婚は社交界からの断絶を意味しました。それでも果敢に愛を貫こうとするアンナ。悩み苦しむあまり愛する男性をも信じてよいかどうかわからなくなってしまう展開に読者は引き込まれてしまうことまちがえありません。

はじめは筋を追うことに忙しくアンナにばかり注目してしまいましたが、2度、3度と読み返すごとに対照的に描かれた平凡な幸せに甘んじる他の女性や、最後までアンナを守ろうとする義姉ドリーのやさしさや強さにも惹かれるようになりました。人を本当に愛するとはどういうことか、幸せとはなにか、いろいろ考えさせてくれる作品です。

トルストイの最高傑作5
 ドストエフスキーや、トーマスマンも絶賛したという世界文学の中でも屈指の作品です。 
 当時のロシアでタブーとされていたことをしてしまい、次第に精神を病んでいくアンナ。そのアンナの幸福とはいえない都会での生活と、レービンの田舎での素朴だが幸福な生活とが物語の中心です。

 そのなかには、人生における普遍の問題がいくつもちりばめられていて、必ず参考になることがあるでしょう。
 読書好きの人にはもちろん、好きではないという人にも読んでほしい1冊です。

これが小説だ!5
アンナは勿論の事、ここに出て来る全ての登場人物ほど魅力的な人々は見た事がありません。アンナの兄のスチーワ・オブロンスキーの色男伊達男ぶり、彼の奥さんダーリアの家事子育て家計の遣り繰りになりふり構わぬ専業主婦ぶり、アンナの夫カレーニンの冷たい最低の官僚臭さ、スチーワの友人レーヴィンの大真面目な若地主ぶり、その奥さんになったキチイの万年変わらぬお嬢さん奥さんぶり、そしてアンナをたぶらかしたウロンスキーのどうしようもなく身勝手でクールで無茶苦茶強引な男っぷり?すきな女はどんな事をしても手に入れる。名馬駿馬と同じ感覚?

手に入れられた人妻はどうなるっていうんだ!一体?それがこの物語の筋書きです。長くって読むのが苦しいとお考えの方は、少しずつ連載モノのつもりで読まれる事をおすすめ。元が連載小説だったので、これが一番本来的読み方。

是非一生に一度は読んでみたい名作。