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オネーギン (岩波文庫 (32-604-1))

オネーギン (岩波文庫 (32-604-1))
By プーシキン

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  • 発売日: 2006-09
  • 版型: 文庫
  • 232 ページ

カスタマーレビュー

美しすぎる!5
かつて社交界の寵児だったが、今は、若くして人生に絶望した無為な日々を送るオネーギンと、彼に恋する純真な田舎貴族の娘タチヤーナの物語。昔の作品なので、時代がかった表現や描写も多々ありますが、それも古きよき時代の大らかさを感じさせてよいです。

なんといっても、タチヤーナの純真さ、素朴さが、ロシアの大自然の風景とあいまって美しいです。夢みる文学少女の元祖といった感じで、不器用で傷つきやすい彼女の恋心は、読む者の胸もしめつけます。
現在、広く読まれている作品ではありませんが、タチヤーナには一読の価値があるのではと思います。十九世紀好き、ロマン主義好きの方にはお勧め。

古さを感じません-結局二人とも人生に敗北した4
映画『オネーギンの恋文』をみて興味をもち、読みました。まだ小説というジャンルが確立しきっていない頃のもので、あちこち話題がとんでいるような感覚は受けます(もともとの作品は詩形式らしいのでそうなるのでしょうか)。が、テーマは普遍的で本質をとらえたおもしろい作品です。登場人物の心理描写が少し物足りないため説得力を欠く感じもうけますが、なにかイギリスのオースティンの内面描写に通じるものがあります。まとまりに多少かけるものの、すばらしい作品に加えられるべきものではあると思います。
このストーリーを謝って解釈している感想も結構見受けられますが(結局オネーギンは後から惜しくなっていいよっただけじゃん、タチアナあっぱれとか・・・)結局はオネーギンも、周囲の意を汲んで結婚し、周りからは人生の成功者と賛美されているタチアナも、ふたりとも真実の恋に、そして人生に破れたという悲劇です。

失われた時、見出された時4
 すれ違いとすれ違い。
 早すぎた女と遅すぎた男。
 非常に恋愛小説らしい恋愛小説、いや、失恋小説らしい失恋小説と呼ぶべきか。

 あまりに優雅な暮らしぶりや拳銃を交えての決闘の場面、古き良きロシア的教養などが
今となっては浮世離れしたものとして想像の妨げとなることは多少あるかも知れないが、
200年にもなろうかという時を隔てた作品でありながらも、物語の展開は現代の人間が
読んでもそうは退屈しないほどにスピード感溢れたもの。
 ただし、好き嫌いがはっきりと分かれる類の小説であるようにも思われる。
 厭世的でありつつも同時に情熱的な主人公。ときに過剰なまでに絢爛豪華な文章。
 いかにも、好きな人は好きだろうし、苦手な人は苦手だろうし、という小説。