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ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)
By スウィフト

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  • 発売日: 1980-01
  • 版型: 文庫
  • 461 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
諷刺の枠を突き破り,人間そのものに対する戦慄すべき呪咀へ-子供のころ誰しも一度はあの大人国・小人国の物語に胸を躍らせたに違いない.だが,おとなの目で原作を読むとき,そこにはおのずと別の世界が現出する.

内容(「BOOK」データベースより)
子供のころ誰しも一度はあの大人国・小人国の物語に胸を躍らせたにちがいない。だが、おとなの目で原作を読むとき、そこにはおのずと別の世界が現出する。他をえぐり自らをえぐるスウィフト(1667‐1745)の筆鋒はほとんど諷刺の枠をつき破り、ついには人間そのものに対する戦慄すべき呪詛へと行きつかずには止まない。

内容(「MARC」データベースより)
子供のころ誰しも一度はあの大人国・小人国の物語に胸を躍らせたにちがいない。だが大人の目で原作を読む時、そこにはおのずと別の世界が現出する。他をえぐり自らをえぐるスウィフト。人間そのものに対する戦慄すべき呪詛へと行きつかずには止まない。


カスタマーレビュー

皮肉を交えた鋭い指摘4
スウイフトが書いたとは知りませんでした。この本は、ピーター・ミルワードの「童話の国イギリス」で子供向けと原書の違いについて指摘されていたので読みました。

 コビトの国や、巨人の国の話以外に空中国と猿の惑星ではなく「馬の惑星」風の国とバラエティに富んでいて楽しめます。コビトの国や巨人の国での話には、子供向けと異なり風刺がふんだんに折りこめられています。

 また、馬の国は理想郷のように書かれておりこの国の話も一読の価値があります。でも最後は皮肉が過ぎて、スウイフト自身の人間嫌いが如実に出ています。

ホントは深い。5
子どものころに誰もが1度は読んだガリバー旅行記。有名なのか小人国への旅行だけど、原作はもっといろんな国に行っています。大人国、ラピュタ、日本にもガリバーは訪れていました。もともとは、政府への風刺小説なのですが、ファンタジーとしても十分楽しめます。僕の手放せない1冊です。

相対的視点の真骨頂4
子供が接する場合と大人が接する場合との間のギャップが語られる代表的な作品である。

極端に空想的な国々を歴訪することで、人間や国家(特にイギリス的な)が相対化されて描かれる。小人の国。巨人の国。空中の国。馬の国。。しかもその手法は徹底的である。いずれの国においても主人公は常に絶対的少数者として存在し(なにしろ常に一人での訪問であるから)、相対化された人間や人間社会の特性はそのまま特異性としてあぶりだされる。いずれの国でも主人公は孤独な異端者なのである。

善悪の価値観であったり、法律などの制度であったり、人間の徳であったり、それぞれの国によりあぶりだされる人間(や人間社会)の特異性はさまざまなのであるが、実はいずれの国においても一貫して見られる点がある。それは主人公を対等の存在として扱おうという姿勢の存在、もっと言えばそうしようとする人物(?)の存在である。いずれの国でも主人公は、主人公の国の文化や制度や人間性を熱心に聴きだし知恵を拝借しようという主人に寵愛される。

この作品により人間に対して言外に突きつけられているのは、実はこの「他者に対する姿勢」、「他者を扱う姿勢」なのではないかと私には思われた。