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女の平和 (岩波文庫 赤 108-7)

女の平和 (岩波文庫 赤 108-7)
By アリストパネス

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  • 発売日: 1975-01
  • 版型: 文庫
  • 154 ページ

カスタマーレビュー

大決起。5
だいたいこの喜劇を読んでみたことがないひとでも、粗すじくらいは知ってる。「戦争ばかりしている男に対して、女性が決起する話でしょ?」。そう、その通り。しかしこれは喜劇で、手段はセックス・ストライキだ。でてくる女子たちはみんなファンキーで助平でチャーミングだ。主人公がセックス・ストライキの腹案を打ち明けると女性軍一同泣いてそれだけはイヤイヤ絶対イヤと泣き崩れるというような爆笑もののベタなお笑いシーンの連続のなかで、ふと「無理やりそのことをしたって、殿方もほんとうの喜びを得られるものではありません」というような決然としたセリフが挟まれ、読者はいつのまにやら「性の営みと戦争は絶対に相いれないものなのだ」という、当たり前でもあるようで僕らの時代の戦争のなかでは見失われてきた〈真理〉にまで運ばれていく。語呂合わせ・洒落・破格が多く読み解くのが困難な喜劇の原文を流麗な日本語にうつすことにかけては右に出るもののいない、御存じ高津春繁氏の訳文も素晴らしい。

古も女性は強かった。5
ギリシア喜劇。女性達のストライキで平和が訪れる。この時代に?というのが○○年前(高校時代)の感想。
でも、よくよく考えれば我が国の女神様もストライキで岩屋に閉じこもったものなあ。
悲劇より喜劇がすきです。

かなしいけど、さが。5
昔も今も古今東西も関係なく、下半身と戦争(内戦も含めて)は歴史から離れない。下半身は繁殖本能だから当然にしても、戦争も闘争本能だからいつまでたってもなくならないのかな。喜劇なのに、なんだか哀しい気もするし、人間ってしょうがないなあ、と溜息つきつつも、いとしいとおもうのです。