一房の葡萄 他四篇 (岩波文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #249603 / 本
- 発売日: 1988-12
- 版型: 文庫
- 114 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
有島武郎が生前に残した創作集は『一房の葡萄』ただ一冊である。挿絵と装丁を自ら手がけ、早く母を失った3人の愛児への献辞とともに表題作ほか3篇の童話が収めてある。童話とはいうものの、人生の真実が明暗ともに容赦なく書きこまれており、有島ならではの作となっている。ほかに「火事とポチ」を加えた。
カスタマーレビュー
無垢な存在たち
有島武郎の童話8篇。どの作品にも象徴的に表れるのが「無垢な存在」。オスカー・ワイルドの『幸福な王子』翻案には、人間ではなく燕だけれど。無垢でありながら犯してしまう過ちや、不安についての表現が素晴らしい。
表題の『一房の葡萄』や『おぼれかけた兄弟』『碁石を飲んだ八っちゃん』などは、幼さゆえの行動が描かれていて印象的だ。
『一房の葡萄』:理解のある大人が側にいることで、子供は立ち直ることができるのだと思う。このような大人の存在は必要だ。
『おぼれかけた兄弟』:誰でも自分が一番大切なのだ。が、「裏切った」「裏切られた」という感情は大人になっても消えるものではない。
『碁石を飲んだ八っちゃん』:この「ぼく」の気持ちは痛いほど分かるな・・偏重した愛情のかけ方は、絶対に子供にとって良くない。最後に母親の愛が感じられて心が和む。
他にも5篇あり、うち『真夏の夢』はストリンドベルヒの翻訳、『燕と王子』はワイルドの翻案。これら5篇は普通の童話に近い印象を受ける。
童話なのに現実が差し込んできます
この本は、有島武郎の紡いだ童話集である。
子供用の書物、童話というスタイルをとっていながら、内容には必ず冷ややかな現実が差し込んでくる……そのストイックな手法は、イギリスが誇る天才童話作家、オスカー・ワイルドを髣髴とさせるほど。
大学生である私も、思わず涙ぐんでしまいました。
美しい愛の物語
有島武郎の書いた美しい愛の物語である。主人公の「ぼく」は友人のジムの所有する舶来絵の具を盗る。それが見つかり先生の前に突き出されるが、先生は彼を叱らず、ひとふさのぶどうを与える。
そして少年の心に芽生えたものは……悪いことをしたという反省の心。
ジムも少年を快く許し……





