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クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))
By E.L.カニグズバーグ

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  • 発売日: 2000-06
  • 版型: 単行本
  • 242 ページ

エディターレビュー

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   クローディアは退屈だった。何か変わったことがしてみたい。でもダサいのはいや。家出することにしたクローディアは、一定の目標を持って計画を立てる。それは、快適で、今までとまったく違っていて、家のように気楽でいられるところへ行くこと。クローディアは慎重にパートナー(弟)を指名し、行き先(メトロポリタン美術館)を選んだ。でも、冒険に不測の事態はつきもの。すぐに、クローディアと弟のジェイミーは、専門家でも解けないような美術品にまつわるミステリーに巻きこまれることに。しかし、この謎を解くことができれば、クローディア自身が求める答えが見つかるかもしれない。

   ユニークなストーリー、読者の心をつかんで離さない文体、独特な線画で定評のあるカニングズバーグの作品。ニューベリー賞受賞作の本書も、読者に本を置かせるすきを与えない。一角の人間になりたいというクローディアの願いと、その願いをかなえるために自分探しに出る物語は、特に思春期の入口にいて本当の自分を探し求めようとする子どもたちにとって、共感するところが多いはず。(9~12才向け)

出版社/著者からの内容紹介
少女クローディアは,弟をさそって家出をします.ゆくさきはニューヨークのメトロポリタン美術館.2人は,ミケランジェロ作とされる天使の像にひきつけられ,その謎を解こうとします.

内容(「MARC」データベースより)
少女クローディアは、弟を誘って家出をします。行く先は、ニューヨークのメトロポリタン美術館。そこでこっそり生活するうちに、二人はミケランジェロ作とされる天使の像に惹かれ…。75年刊の新版。〈ソフトカバー〉


カスタマーレビュー

12才に絶対読んで欲しい等身大の冒険物語5
作者カニグスバーグさんは12才にこだわっている。その理由は「まだ大人ではない、けれどもう子供ではないことを大人に認めて欲しい年齢」だからだという。だから、精巧に組み立てられた物語に彼らを登場させて、大人顔負けの行動力を発揮させ、少し複雑な胸の内を語らせる。この物語の主人公クローディアも12才。締まり屋の弟ジェイミーを巻き込んで、汚くてみじめではない家出を計画する。彼女の本当の願いは「今までとは違う自分になって家に帰ること」、それは思いがけない方法でかなえられることになる。

30年以上前に書かれた物語だが今読んでも新鮮そのもの、大人が読んでもわくわくするし、こんな結末は誰にも予想できないはずだ。残念なことに、私がこの物語を知ったのは彼らの両親の年齢になってからだが、12才の頃この本を手にしていたら、もっと愉快で自由闊達な10代を過ごせたかもしれないと思う。

12才をめぐるさまざまな事件が社会を騒然とさせている今こそ、彼らにこんな等身大の冒険物語を読んで欲しいと思う。きっと興味を持ってもらえると思うし、2人を応援したくなるだろう。めくるめくファンタジーはもちろん読んで楽しいけれど、魔法や呪文を使わずに自分の願いをかなえる方法を考えるのはもっと楽しいことだから。

この年頃にしか出来ない冒険ってあるのです5
1968年ニューベリー賞受賞作品。
なんとこの年は、ひとりの著者の2冊の本(もう1冊は「魔女ジェニファとわたし」)が同賞を争ったとのこと。

理屈抜きで大好きです。
子供の頃から何度も何度も、それはもう舐めるように(笑)読み返したものです。
今は読み終える度に、とても幸せな気分になりつつも

「クローディアと同じ12歳にはもう戻れないんだなあ…」などと、
既に大人になってしまった自分を切なくも感じたり。

クローディアとジェイミーは、この物語が終わった後も
“あの秘密”をずっと守り続けることが出来たのでしょうか…?

(既にどなたか書いてらっしゃいますが)

NHK「みんなのうた」で、大貫妙子さんが歌う『メトロポリタン美術館』はこの物語をモチーフに作られました。

知的で、オシャレな児童文学5
数多くある児童文学の傑作の中でも、この作品は、最も都会的で、知性的で、かつ、オシャレな作品ではないかと思っています。都会のど真ん中でもこんなにも素敵で、わくわくすることが出来る冒険(?)を展開することができるんだという夢(アイディア)を与えてくれた。そのことだけでも、十二分に価値ある作品なのに、この物語はそれだけでは終わりません。この作品には、12歳の少女が持っている特別の輝きと同時に、大人の女性の熟成されたテイストも見事に閉じ込められており、おまけに、もっと素敵なミステリー(秘密)まで読者に与えてくれるのです。E.L.カニグズバーグの作品は日本にもいっぱい紹介されているのですが、どれか1冊だけということなら、間違いなくこの作品だと思います。・・・ 蛇足になるかもしれませんが、『クローディアと貴婦人』というタイトルで映画化もされており、往年の名女優イングリット・バーグマンが素敵に登場してきます。誰の役を演じているのかは、この作品を読まれた方ならばすぐにお分かりになると思います。