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神話と日本人の心

神話と日本人の心
By 河合 隼雄

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  • Amazon.co.jp ランキング: #125939 / 本
  • 発売日: 2003-07-19
  • 版型: 単行本
  • 350 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
現代人は,いかにして「神話の知」を見いだすことができるのか-.日本を代表するユング派心理学者であり,『昔話と日本人の心』などの著作で独自の物語論を展開する著者が,日本神話の意味とその魅力をわかりやすく語る.『古事記』『日本書紀』の世界を広い視野からよみとき,日本人の心性と現代社会の課題をさぐる.書き下ろし600枚.

内容(「BOOK」データベースより)
日本を代表するユング派心理学者であり、『昔話と日本人の心』などの著作で独自の物語論を展開する著者が、日本神話の意味とその魅力をわかりやすく語る。他世界の多くの神話と異なり、太陽神はなぜ男性ではなく「日の女神」アマテラスなのか?繰り返し現れる神々の「トライアッド」構造とは何か?母との一体性、トリックスター、英雄…さまざまな顔をもつスサノヲとはいかなる神か?「見畏む」男神たち、流し棄てられた神ヒルコは何を意味するのか…。『古事記』『日本書紀』の世界を独自の観点から、また世界の神話・物語との比較をまじえた広い視野からよみとき、日本人の心性と現代社会の課題をさぐる。

内容(「MARC」データベースより)
現代人は、いかにして「神話の知」を見いだすことができるのか。日本を代表するユング派心理学者であり、独自の物語論を展開する著者が、日本神話の意味とその魅力をわかりやすく語り、日本人の心性と現代社会の課題をさぐる。


カスタマーレビュー

神話の諸事情4
古来の神話や伝説が、当時の権力者たちによって、力を誇示するために
作られ、書き換えられていった、ということは、大まかに知っていました。
神々のトライアッドに加え、著者が「中空均衡構造」と呼ぶ、
はあ~、なるほどなぁ~、と思わずうなずく不思議な構図。
日本神話関係の本を読むのはこれが初めてですが、心理学的な側面から

現代とリンクさせて書かれたこともあってか、神話が、かなり身近なものになりました。ここまで奥深いものとは!おもしろい。
また、諸外国の神話との比較も多く取り上げられているので、
各国のカラーの違い、その美しさを発見できるのも、かなり興味深い。

ただ、自分はあまりにおぼろげにしか神話の物語を知らないので、神々の

名前が急に列挙されると、誰?これ?前にもでてきてたっけ??
なんでこんなややこしい名前やねん・・・。と、前頁に振り返ることも
しばしば。(←前述された名前を覚えられてない)

また、物語も論説にしたがって部分的に抜粋されていることが多いので、
抜粋部分の後の展開がどうなるのか、前後の神さんの関係って・・・。

と、結構とまどうところもありました。
(著者はちゃんと流れも述べてくださってます。が、私の知識、そして
記憶力があまりに乏しかったと思われる・・・)

本作を読む前に、先に物語形式でつづった神話の本に触れてから読むと、
なおいっそう、面白味、様々な解釈が楽しめると思います。

神話を心理学で分析 面白い!5
~「こころの処方箋」あるいは数々の育児関係の著作でも知られる臨床心理学者である河合氏が日本神話について書いた作品なのでどのような内容なのか興味があった。

河合氏の目指すものは日本神話を心理学者としての分析を行い、かつ他の文化の神話との比較も行い、最終的には現代人の課題を明らかにしていくことである。結論は著作を読んでいただきたい。

~~
歴史を通じて現代の課題を明らかにする手法は多いがこの本のように神話を題材としかつ心理学というふたつのユニークな視点から現代日本の課題を語っている点が本書の独自性を際立たせている。神話については特別に意識することもなかったが、本書による解説分析により何の疑問なく単純に知っていた有名な神話の深い意味が明らかになり、仕事上異文化とふれあ~~う機会の多い私としては日本の独自性を考える点で、個人的には大変ためになった。

神話なので日本人ならたいてい知っている素材も多く、雑学的な知識を増やすという点からも面白かった。~

日本神話を読み解く5
大変興味深く衝撃をもって読破しました。
日本神話についてそれ程詳しくありませんでしたが、「中空均衡構造」と名づけられた、対立的2神と無為の中間的な神、やじろべえのように、どちらかに片寄る時におこるゆりもどし現象、繰り返され変容するテーマなど、如何に日本神話が独特の均衡を保ちつつ統合されてきたかがとてもよく解りました。

グローバリゼーションの波に晒され、日本的「中空構造」の限界に立たされた今、ヒルコ(中心統合構造)をどう受け入れていくかが日本の今後の課題とする本書の結論に、何かの糸口が見えるような気がします。