憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言 (岩波ブックレット657)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #267117 / 本
- 発売日: 2005-08-03
- 版型: 単行本(ソフトカバー)
- 62 ページ
エディターレビュー
出版社 / 著者からの内容紹介
憲法を変えるかどうか、とくに「戦わないこと、軍隊を持たないこと」を明記している9条をどうするのか、が問われている.9条の理念、底力、そして可能性とは? 多彩なメンバーが、それぞれの体験から、満を持して熱い思いを語る.国民投票、「徴兵制」などについてのコラムも掲載.
18人の発言:井筒 和幸、井上 ひさし、香山 リカ、姜 尚中、木村 裕一、黒柳 徹子、猿谷 要、品川 正治、辛酸 なめ子、田島 征三、中村 哲、半藤 一利、ピーコ、松本 侑子、美輪 明宏、森永 卓郎、吉永 小百合、渡辺 えり子
内容(「MARC」データベースより)
憲法を変えるかどうか、とくに「戦わないこと」を明記している9条をどうするのか-。9条の理念、そして可能性とは。
カスタマーレビュー
この本を手に取ることで
うろ覚えで恐縮だけれど、新聞の全面広告でドーンと本書のPRをした、という記事を読んだ(まぎらわしいけれど、だから実物の広告は見ていない)。老舗の出版社が自社の政治的立場を明確にするというのは、大変意義深いのではないか、と。それで実際に読んでみた。手に取って読むという行為をすることで、本書の提案する意見の是非は置いておいて、岩波書店としてはある種の使命感を真っ当したことになると思う。まだ他人事かも知れないけれど、憲法についてちょっとでも考えてみる契機にはなる。これはささやかかも知れないけれど、大きな前進ではないだろうか。それで今度はどこかの出版社が、岩波でも構わないのだけれど、180度意見の異なるブックレットを出したらどうだろう。さらに考えるきっかけができるはずだ。
内容はすばらしいものがありますが・・・
私も護憲の立場に立つものである。しかしながら、本書のタイトルに典型的に見られるような「平和国家か、戦争国家か?」といった問いかけ方が、運動論的にどこまで有効なのか少し疑問に思わざるを得ない。
というのも、改憲を唱える人々は、別に「日本を戦争国家にしよう」と叫んでいるわけではないからである。(そういう人もいるけど。)彼らは、「平和を守るために軍事力が必要だ、だから改憲が必要だ。」という議論を展開している。そのような攻勢に正面から対峙するのであれば、平和は軍事力でまもられるものなのか?国際秩序は本当に軍事力で形成・維持されるものなのか?武力によらない秩序構想が可能なのではないか、といった問いが立てられるべきではないだろうか。そのような問いを考えることなくただ「平和国家」と叫ぶだけでは、「テロ」や「北朝鮮」といった言葉の氾濫によって過剰に不安が醸成される現在の日本にあって、世論は改憲論に回収され、護憲論にはついてこないのではないだろうか。
そのような疑問点は、しかしながら本書のみが孕んでいる問題ではない。また、本書の内容が決して問題なのではない。よってその点によって大幅に減点するのはフェアではないだろう。本書に寄稿している18人の方々の、人生経験に基づく憲法への思いは、やはり一読の価値があります。実にコンパクトかつ興味深い本ではあります。よって☆4つとさせていただきます。
国家の本質を見誤った人々の滑稽な精神論
某新聞にも出ていたが、昭和16年、戦争が始まったばかりの時、
ある人が防空壕を掘った。それを将校が見咎めて、日本に敵機など
飛来するはずがない、と防空壕を潰してしまった。
数年後、敵機はわんさかやってきた。
「日本が負けるはずはない」という思い込みは、「日本が他国から
攻められるはずがない」という思い込みと等価であり、どちらも
精神論である。本書に登場する人々が、<他国>と同様の軍隊
(それと戦時立法)を持つな、というのは、日本に、あるいは日本人
の性質に<他国>とどこか違う異常な性向がある、とでも思いこん
でいるがごとくである。そんなに日本、あるいは日本人は<他国>と
比べて異常なのだろうか。私には彼らが酷い思い違いをしていると
しか思えない。





