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自民党―長期支配の構造 (シリーズ 日本の政治)

自民党―長期支配の構造 (シリーズ 日本の政治)
By 石川 真澄, 広瀬 道貞

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  • Amazon.co.jp ランキング: #497489 / 本
  • 発売日: 1989-03
  • 版型: 単行本
  • 283 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
なぜ自民党は長期政権を維持できるのか。ベテラン記者ならではの綿密な取材と現場感覚、そしてクールなデータ分析にもとづき、新たな通説をめざして大胆な仮説を提示する。最新の情報を盛り込んだ自民党論の決定版。


カスタマーレビュー

カネで動く政治の実態5
 1933-34年生まれの朝日新聞社のベテラン政治記者2人が、1989年に刊行した300頁弱の本。自民党の強さの原因について、主として、社会党との関係、非都市部と都市部の支持の問題、後援会との関係、企業との関係、派閥政治の問題の観点から論じている。本書の興味深い点を列挙すると、第一に社会党が、終戦直後の躍進の記憶によりその変化を拒否すると同時に、自民党の長期支配を補完する役割を果たしたことにより、自らの政権掌握の可能性を摘み取ってしまったこと。第二に、もともと(特に農村で)強力だった自民党が、1980年代以降、どの層からも一定の支持を受けるようになっていったこと。第三に、自民党組織の中核として「非政治的な」後援会(人の輪+外延部)が挙げられ、それが政治の矮小化と党の腐敗の温床の一つとなっていること。第四に、経団連の業界統合力の低下による小型三角形の競合・共生の傾向と、政治資金調達経路の変化(党・派閥・議員レベル)。第五に、1980年代に自民党が中小派閥の時代から大派閥の時代(派閥統合力の低下への反動としての?派閥間協調)に移行したこと。第六に、日本の市民的自由の限界、若年層における政治的意味空間の喪失、補助金削減や規制緩和の形骸化、政治資金規制と比例代表制への改革の必要性といった指摘。第七に、具体的な証言やデータが挙げられていること、等が挙げられる。当然のことながら、1990年代以降の自民党分裂と社会党の凋落、民主党の成立、小選挙区制の導入、グローバル化の進展等による自民党の支持基盤の崩壊傾向等については触れられていないが、本書の分析は現在を考える上でも充分な有効性を持つ。日本における表面上は近代的だが実際には非近代的な政治、それゆえの国政の混乱が、多くをこの自民党の体質に負っていることが、本書からは良く分かる。