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世界を変えるデザイン――ものづくりには夢がある

世界を変えるデザイン――ものづくりには夢がある
By シンシア スミス

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  • 発売日: 2009-10-20
  • 版型: 単行本(ソフトカバー)
  • 256 ページ

エディターレビュー

内容紹介

世界の全人口65億人のうち、90%にあたる58億人近くは、
私たちの多くにとって当たり前の製品やサービスに、まったくといっていいほど縁がない。
さらにその約半分近くは、食糧、きれいな水、雨風をしのぐ場所さえ満足に得られない。

この残りの90%の人々の生活を良くするには、何が必要なのだろうか。
「思い」だけでは、何も変わらない。お金の援助も、それだけでは不十分。
実際に人々のライフスタイルを改善する、具体的な「もの(製品)」が必要なのだ。

そのような「もの」をつくる上で、「デザイン」の役割は欠かせない。
たとえば、アフリカには、井戸で水を汲み、何キロも歩いて家に運ぶ人々がいる。
水を運ぶの重労働だが、ドーナツ型の容器があれば、子供でも、転がして楽に運べる。

シンプルだが、考え抜かれたデザインが、人々の生活を大きく変える。
消費社会にあふれる「もの」とは少し異なる、世界を変えるための「もの」。

世界には、そんな「ものづくり」に取り組む人々が大勢いる。
デザイナー、エンジニア、学生、研究者、建築家、社会起業家、そして現地の人々。

彼らはグローバルに連携しながら、世界中のすべての人が食料や水、住まい、保健衛生、
エネルギー、教育、などを得られるようにする方法を生み出している。
彼らは、この世界の「本当のニーズ」に目を向け、その先に夢を見ている。

彼らが生み出した革新的な作品を集めて、2007年、アメリカの
スミソニアン/クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館において
「残りの90%のためのデザイン展」が開催された。本書は、その記録である。

パート1では、いま進行中の「デザイン革命」について専門家が解説する。
パート2では、先駆的なプロジェクトの事例を現場の声も交えて紹介する。
パート3は、展示会に集められた多種多様な製品のカタログだ。

豊富な写真と示唆に富むエッセイを通じて、
世界に残されたさまざまな問題のリアルな姿と、
「デザイン」と「ものづくり」の大きな可能性が見えてくる。

内容(「BOOK」データベースより)
本当に必要とされる仕事がしたい。利用者の喜ぶ顔が見たい。夢を追うデザイナーや建築家、エンジニアや起業家たちの、アイデアと良心から生まれたデザイン・イノベーション実例集。

著者について

シンシア・スミス(Cinthia Smith)
クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館キュレーター(社会的責任デザイン部門)。クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館は、実業家ピーター・クーパーらによって1897年に創立された博物館。1967年からスミソニアン学術協会傘下となる。25万点以上のデザイン作品と世界最高水準のデザイン関連書籍を所蔵。本書の素材となった〈残りの90%のためのデザイン(Design for the Other 90%)〉展は2007年5月4日~9月23日に開催された。

槌屋 詩野(つちや・しの)
株式会社日本総合研究所ヨーロッパ
国際NGOでの勤務においてBOP(the Base of the Pyramid:貧困層市場)ニーズの重要性と開発援助でのエンパワメントの重要性を知る。その後、日本総合研究所に入社し、国内PPP事業支援や中国の環境ビジネス支援を経て、企業の社会的責任や社会的投資分野に関する研究に従事。現在は日本総合研究所ヨーロッパ(ロンドン)にて社会的責任投資やBOP分野の企業行動や政策動向に関する研究を続ける。2009年5月から『国際開発ジャーナル』にてBOP関連の提言等を連載。

北村 陽子(きたむら・ようこ)
東京都生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。訳書に、スティーブン・ペレティエ『陰謀国家アメリカの石油戦争』(ビジネス社)、キャロル・オフ『チョコレートの真実』、エドワード・ベルブルーノ『私を月に連れてって』、カーン・ロス『独立外交官』(以上、英治出版)。