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君あり、故に我あり―依存の宣言 (講談社学術文庫)

君あり、故に我あり―依存の宣言 (講談社学術文庫)
By サティシュ クマール

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  • Amazon.co.jp ランキング: #7490 / 本
  • 発売日: 2005-04
  • 版型: 文庫
  • 344 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
九歳でジャイナ教の修行僧、ガンジー思想にも共鳴し、八千マイルの平和巡礼を行ったインド生まれの思想家は、自然に対する愛を強調した独自の平和の思想を提唱する。デカルト以降、近代の二元論的世界観は対立を助長した。分離する哲学から関係をみる哲学へ。暴力から非暴力へ。思いやりに満ちた心の大切さを力説し、地球は一つと、相互関係・共生関係に基づく平和への新しい展望を示す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クマール,サティシュ
1936年、インド生まれ。9歳で出家しジャイナ教の修行僧となる。18歳の時、還俗。1973年、英国に定住。現在、雑誌「リサージェンス」編集長

尾関 修
1942年、東京生まれ。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所を経て、横浜商科大学商学部教授

尾関 沢人
1972年、東京生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。ドルビー・ラボラトリーズ日本支社勤務の傍ら、音楽活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

近代インドの生き生きとした家庭教育の描写や高名な思想家との対話が秀逸5
著者のサティシュ・クマールはインドのジャイナ教徒の家に生まれ、9歳で出家してジャイナ教の僧になった後、18歳で思うところあって還俗して以降、クリシュナムルティーやバートランド・ラッセル、マーチン・ルーサー・キングなどそうそうたる人々との出会いや会話を通し、哲学的にも成長を重ねる。

イギリスに定住し、これまでの経験や思想を「ソーハム(君あり、故に我あり という意味)」というインドの古くからの格言を基に「東洋的相互依存」の思想へと集約している。そしてこの「相互依存」がこれまでの、個人が孤立して行き詰った西洋的思想にとって変わるべき新しい考えかたであることを表明してきている。副題が「依存の宣言」となっている所以である。

本書前半の、彼が幼年時代に母から受けたインド的思想の自然な教育状況の描写はとても生き生きとしており読者を楽しませずにはおかない。
また、後半の高名な思想家との出会いや対話も一読に値する、とても価値のある一冊。読後感の清涼さがこの本が良書であることを一層確信させてくれる。

シンプルなんだけどなぁ..4
インドの哲学家(著者は修行僧出身だけど)って、なんでこんなに素直で複雑で、
つよいのだろう..と感じてしまいました。

何か、根本的に東洋や欧米のものとも違うし、西蔵密教ほどコテコテの、肉体を
離れてしまった精神世界論..魂のピューリタニズムとも、やはり異なるし..

その不思議さを感じるために、何度かこの著者の本(他に邦訳されていない英語
原版があります)を読みましたが、未だに掴めておりません。

本著はクマールの半自伝回想と、旅(世界中の思想家や活動家を訪問し、問いを
投げ掛け、応えを聴く旅)をまとめています。英国の田舎に、晩年のB.ラッセル
を訪問するあたりは読み応えがある。

著者は元ジャイナ教の修行僧で、半生は英国で暮らしているので、ジャイナ的な
思想とヒンドゥ的な文化と英国的な柔軟性の混合も感じます。

中沢新一とかG.ベイトソンの世界観とも通じている様で、これまたかなり
ニュアンスは違う..

もっと、大きな世界が あるんだろうな..色んな人が いるんだろうな..
よく見えて来ないから、憂鬱な時に、ただ、世界はもっと多様なのかな.. と
感じさせてくれる..。

本はお金で買えるけど、きっと本当はこの本は、私のまだ手の届かない所に在る
のだろうな.. そんなことを感じ考えさせられます。  

近代インドの生き生きとした家庭教育の描写や高名な思想家との対話が秀逸5
著者のサティシュ・クマールはインドのジャイナ教徒の家に生まれ、9歳で出家してジャイナ教の僧になった後、18歳で思うところあって還俗して以降、クリシュナムルティーやバートランド・ラッセル、マーチン・ルーサー・キングなどそうそうたる人々との出会いや会話を通し、哲学的にも成長を重ねる。

イギリスに定住し、これまでの経験や思想を「ソーハム(君あり、故に我あり という意味)」というインドの古くからの格言を基に「東洋的相互依存」の思想が、これまでの、個人が孤立して行き詰った西洋的思想にとって変わるべき新しい考えかたであることを表明してきている。

本書前半の、彼が幼年時代に母から受けたインド的思想の自然な教育状況の描写はとても生き生きとしており読者を楽しませずにはおかない。
また、後半の高名な思想家との出会いや対話も一読に値する、とても価値のある一冊。読後感の清涼さがこの本が良書であることを一層確信させてくれる。