写真家の旅―原日本、産土を旅ゆく。
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #384110 / 本
- 発売日: 2006-10
- 版型: 単行本
- 223 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
日本の本来の姿を求め、北海道から沖縄まで歩いた著者の旅の軌
跡が本書です。この国の美しく多様な風景と、豊かな想像力を持つ日本人の姿
が、102点の写真と情緒あふれる文章で描かれています。
開発以前の日本各地の姿を著者は「原日本」と呼びます。虹の知床、雪の東京
渋谷、蛍の京都、夕映えの四万十川、雨の屋久島----。見知っていたはずの風景
が、著者の写真と文章によって新鮮なイメージで描き出されます。
各写真には詳細な撮影データと地図に加え、著者自身が描いた撮影ポイントを明
かす手描き地図を掲載しました。また、撮影地までのアクセス情報、旅行のワン
ポイントアドバイスも添えてあります。
なお、本書の装丁・本文レイアウトは、著者自らが手がけました。本の細部まで
著者の思いの込められた1冊です。
内容(「BOOK」データベースより)
なつかしい風。よみがえる海。しあわせの空。せつない夕日。旅立ちを教えた雪。母の川。父の土…日本三十八景、写真・エッセイ、筆者が明かす撮影地の詳細な手描き地図。
内容(「MARC」データベースより)
なつかしい風。よみがえる海。しあわせの空。せつない夕日。母の川。父の土…。写真、文章、詳細な手書き地図を交えて、日本三十八景を紹介する。『日経マスターズ』の連載「日本産土紀行」に加筆修正。
カスタマーレビュー
心の中の原風景を呼び起こす
写真と文章で「原日本、産土」を追い求めたこの本は、この日本という地に生まれ暮す我々の心の中にある日本の原風景を呼び起こしてくれる。
人が押し寄せる著名な景勝地、よく知られた場所にこんな風景が潜んでいたのかと驚かされる。日本の原風景がこれまでの経験とそれによって培われた感性によって、見事に写真に切り取られている。著者は日本各地の海、山、川、湖沼、そして町や村を旅していくが、単に自然そのもの風景美を撮るのではない。「人の営みを含めた自然」こそ自然と考えるこの写真家の自然観がよく出た写真が並ぶ。
しかし、普通の写真集ではない。エッセーと写真が一体になって著者の思いを伝える。文字が写真を補うのではく、写真が文字を補うのでもない。写真は写真の力があり、文章は知と情があいまったエッセーとして読ませる。写真と文章を合わせて新しい道を拓こう、と考えるこの写真家の意図が確かにうかがえる。
志賀直哉の『城の崎にて』を読んでその表現や心のありようについて、「写真もそうありたいと思う。華美にならず、在りのままを淡々と表現することを心がけたいと思う」と語る。「志賀直哉の短編集は写真表現のヒント集の一面を持っている」とも
言う。どの言葉を選ぶかはどのように画面を切り取るかに通じる、というのだ。写真家でなければ気がつかない視点かも知れない。


