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生きること学ぶこと (集英社文庫)

生きること学ぶこと (集英社文庫)
By 広中 平祐

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  • 発売日: 1984-01
  • 版型: 文庫
  • 227 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
悩んだこともあった、失敗だって多かった…。時代を先取りし、自分の人生を一途につき進んできた世界的数学者が、さりげない言葉で語りかける一味違ったユニークな生きがい論。(解説・小沢征爾)


カスタマーレビュー

大秀才の、「自伝」および「人生論」5
広中平祐氏(1931-)は、日本が誇る数学者の一人である。(数々の賞を受賞しており、
「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞も受賞している。)

本書は、若者(高校生から大学生程度)を対象にして書かれた「自伝」および「人生論」。
非常に平淡な語り口で、さらりと読むことができる。

自伝として:生い立ちからの半生を振り返り、様々な出来事が自分にどのように影響した
か、いろいろな場面で、自分がどのように考え行動したか、等を分析してゆく。
「偉人伝」として純粋に楽しめる。

人生論として:学者としての、そして、一般の人間としての人生論を語る。著者は自分は
天才ではないと主張するが(ただし、努力については誰にも負けないとの自負も見せる)、
才能と業績、経歴において、極めて特殊な人生を送っている。しかし、そこから出てくる
人生論が、一般にも適用できる点はおもしろい。これは、考えがしばしば非常に仏教的な
ものに落ち着いている点(著者もなんども自分で指摘している)からもわかる。たとえば、
「素心」(偏見、おかしな先入観をもたないこと)を大切にすることや、「この世は『縁』
である」といった人生観の表明は、非常に仏教的であり、よっておそらく普遍的な主張と
なっている。

氏の主張は、タイトルの通りである。「生きること学ぶこと」。つまり、学ぶこと(文字
通り、学ぶこと、また、創造することによって、自分を発見する(学ぶ)こと)こそが
楽しみであり、それを追求するのが生きることである。大雑把に言うと、このような主張
であるが、もちろん詳しくは本書を読んでいただきたい。

人生をどう生きるかと考え始めた高校生ぐらいの年代の人にぜひ読んでほしい本である。
もちろん、年代を問わず、楽しめる/ためになる著作でもある。

ワトソン著「二重らせん」の数学者版だと思います!「創造のためのヒント」満載。5
創造することの愉しさとは? 広中先生曰く「自己に眠っていた、全く気付かなかった才能や資質を堀り当てる喜び、自分という人間を再発見する喜び」これは自分独自のアイディアを何とかして実証・実現することが出来た経験を持つ人なら共感出来るのではないでしょうか。あの何とも言えない高揚感(ハラハラ、ドキドキ、ワクワク感)は、どんなに小さな発見であろうとも、自分で経験するとよく分かります。そんな気分を呼び起こしてくれる名著、ものの数時間であっと言う間に読んでしまいました。

広中先生ご自身の経験談(小さな成功体験の積み重ね、そして手痛い失敗談まで)が包み隠されることなく、真正面から捉えられます。そして経験から何を教訓として得て、次のより高いステージへ歩を進めたのかが具体的に書かれています。フィールズ賞受賞対象になった御研究の「解」に至るまでの道は真っ直ぐでなく、まさに紆余曲折。時には成功体験と失敗体験が背中合わせ。そんな状況で如何に自己をコントロールし、「解」に向かって一歩一歩進んでいったのか良く分かります。これを読んでいるとワトソン著「二重らせん」の話を思い出しました。DNAの立体構造なんてそう簡単に分かる筈がないと思われていた1950年代、モデル化に失敗を重ね、高名な学者達に「それでは無理!」とこき下ろされつつも、遂には正解に至るというプロセスに、結構共通点が見いだせるのです。

この自伝を読んでいると、羽生善治著「決断力」、「ホワンの物語」、本田宗一郎氏をはじめとする希代の発明家が著した数々の本のメッセージが次々と思い出されました。みな表現法が違うだけで、主旨は同じだと気付かされます。つまり「人生のコイン」は『表』面だけでなく『裏』面も(側面も)ある、そこに気付くための複眼的な思考法・心の余裕(enjoy!)・根気と決意が必要なのかもしれませんね。

数学のノーベル賞4
数学のノーベル賞といわれる フィールズ賞?を特異点をテーマに
獲得した人物の自伝とも言える書。

数学者にない柔らかな語り口で
論理的だと感じました。

勉強の仕方についても触れられていて
耳学問のおもしろさを説いていました。

全く勉強が出来ない人が
バイタリティーでわからないことを
相手がいやがるのもかまわず
質問していくと
ついには
ひとかどの論客になっていく。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」
と言う言葉を思い出しました。